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新たな仕事を生み出せるかが勝負。AI時代を生き残る“最後の能力”とは

先日掲載の「AI時代でも生き残れ。今すぐにでも学べき『専門的能力』の身につけ方」と「もう会社には頼らない。AI時代を生き残るために必要な『3つの能力』」の2つの記事で、来たるべきAI時代を生き抜くために不必要な能力を手に入れる方法を伝授してくださった、6つの仕事を掛け持ちする時間管理の専門家であり建設会社の役員も務める石川和男さん。今回石川さんはメルマガ『石川和男の『今日、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになるためのメルマガ』』で、AIが取って代わることができない「企画力」を上げるクリエイティブ脳の作り方をレクチャーしています。石川さんが強調する、「AIに勝つため一番大切なこと」とは?

【関連】もう会社には頼らない。AI時代を生き残るために必要な「3つの能力」
【関連】AI時代でも生き残れ。今すぐにでも学べき「専門的能力」の身につけ方

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あなたは仕事を生み出すことができますか? AI時代を生き残る最後の能力とは?

前回のメルマガでは、「AI時代の突入で、今までは優秀だと言われてきた知識だけは豊富なビジネスパーソンは必要なくなる。また、上司から指示されたことを卒なくこなすだけのビジネスパーソンも同様に淘汰される運命にある」とお伝えしました。

【関連】AI時代でも生き残れ。今すぐにでも学べき「専門的能力」の身につけ方

では今後、必要な能力は何か?それは、「リーダーシップ能力」、「専門的能力」、「企画力、創造する力」です。

今回は、3つ目の能力である「企画力、創造する力」についてお話します。

AI時代でも残っていく仕事とは?

AIが得意な仕事は、調査や検証、データ集計をすることです。

車の運転は、自動化が進み、タクシーを運転する業務は少なくなってきます。測量や調査の機器も自動化が進み、それらの業務に従事していた人も職を奪われつつあります。

しかし、AIの精度があがることで、高度で安全な運転ができるようになれば交通事故は減ります。巻き込み事故も、悲しい死亡事故も、激減するでしょう。

人間が行っていた測量や調査も、危険な地帯では限界があります。たとえば、火山帯や原発事故現場。AIによって安心して行えるようになります。

このようにAIによって、人間の仕事が減るというマイナス面もありますが、災害の減少や安全な暮らしができるなどのプラス面もあるのです。

そして、タクシーが自動化しても、非常時に備えるためや、高齢者を含めたお客様を補助するために人間の助けが必要です。タクシーの車内や周囲の状況をカメラで監視する人もいるでしょう。

いくらAIが進化しても、完全に人間が不要になるわけではないのです。

AI関連の仕事が増えれば、それに連動して、人間が関わる仕事が新たに生み出されます。

アイデアを生み出す「企画力」は、AIに勝つ武器になる

商品をどのようなデザインにするか、商品の構造や価格はどうするかなど、さまざまなアイデアを生み出すのは人間です。

アイデアをいかに生み出していくかが、これからのビジネスパーソンには必要になります。

アイデアや仕事を生み出すことは、AIにはできません。

アイデアを生み出し、仕事を作り出している限り、淘汰されることはありません。

クリエイティブな企画というと、なんだか自分とは関係ない、自分には無理と思う人もいるかもしれません。しかし、たとえ企画部でなくても、すべての職種において企画する能力は必要なのです。

例えば、

普段行っている職種のなかで、より良く工夫しようと創意工夫すること自体、企画力が必要になってくるのです。

仕事をいかに効率よく行なっていくか、どうやって売り上げをあげていくか、より利益を生み出せるのかを考えられる人は、必要な存在として今後も生き残っていきます。

現状を変えずに過ごしていたら、それは現状維持ではなく衰退です。時代は日々、変化しています。仕事のやり方を柔軟に変えていき、アップデートしなければ現状を維持することすらできません。

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企画力を生み出す「クリエイティブ脳」の作り方

もちろん自身の成長のためにも企画力は必要です。

毎日のルーチンワークをヴァージョンアップする、読書やセミナーで得た知識をどうやって仕事に組み込んでいくか…、やはり企画力が必要なのです。

創意工夫をし、新しいことを生み出す企画力は、全てのビジネスパーソンに必須のスキルです。

今、わたしたちに求められている能力は、明確な「答え」のないものや、正解のないものから、正解を導き出す能力です。

どんな製品にニーズがあるかなど、明確な答えはありません。しかし、答えらしいものを見出し、仮説を立て、商品をヒットさせたり、ブームを作り出す能力を持つ人。そういうクリエイティブな能力を持つ人が求められます。

クリエイティブ脳というと、ハードルが高いように思われますが、クリエイティブ脳を鍛える「種」は、どこにでもあります。

たとえば、「なぜこの人は、この服を着ているのだろう。〇〇だからかな?」など、瞬時に答えを出す人間観察や、「なぜあの看板は文字が逆さなのだろう。〇〇だからかな?」と街中で観察しながら想像するのです。

忙しくて美術館に行けなくても、これなら日常で取り入れられますね。

新しい発想のための「7つの切り口」

私が、クリエイティブな能力を養うために参考にしている「7つの切り口」について紹介します。

発想法の父として有名なアレックス・オズボーンの「7つの切り口」。

アイデアを発想するために挙げているのは、次の7つです。

  1. 何かと何かを組み合わせることはできないか?
    例)鉛筆と消しゴムを組み合わせて、消しゴム付き鉛筆
  2. 他で使ったものを違う場面で使えないか?
    例)豆腐→作る過程でおからが出る
  3. 変えてみたり調整したりできないか?
    例)ブロックは重い→発泡スチロールで作ってみる
  4. 入れ替えることはできないか?
    例)家庭の掃除を代行(自宅は自分で掃除するという概念を変える)
  5. 拡大大きくしてみたらどうだろう?
    例)「ポッキー」など、お菓子の大型版
  6. 常識と反対のことをしてみたら?
    例)売り込まない営業やクレーム大歓迎の焼肉屋
  7. 縮小削除小さくしたり、シンプルにしてみたら?
    例)お金→小切手→電子決済

令和で最もバズっている発明家、藤原麻里菜さんは、無駄作り発明品をSNSでアップし、そのユニークさが人気となり、台湾で個展を開いたところ2万5,000万人を動員しました。

藤原麻里菜さんの人気作品「ネギ型警棒」はネギが警棒になったらカッコいいと思い制作したとのこと。これは7つの切り口のうちの「組み合わせ」ですね。

他にも会社を休む理由を決めてくれるルーレットマシンや、ぶつかるとキレるお掃除ロボットなど、クリエイティブな作品をたくさん生み出しています。

普段から、いろいろな事柄について、この7つの切り口で考えてみてください。

一番大切なのは、アウトプットすること。インプットだけではAIには勝てません。

インプットした情報を掛け合わせ、クリエイティブなものを作り出さなければ意味がないのです。今からぜひ、クリエイティブ脳を養うトレーニングを始めましょう。

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image by: Shutterstock.com

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アナタの会社はなくなる?? 平均寿命が80年、働く期間は約45年。一方、会社の平均寿命は23年と言われています。会社のほうが圧倒的に寿命が短い。さらに、AI時代の突入で、10年~20年の間に現在の仕事の9割は無くなると言われています。同じく9割の人が、今の仕事と違う仕事をしていると言われています。そんな状況のなかで、会社がなくなっても食えるビジネスパーソンになる方法をお伝えします。

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