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なぜ受験のプロは最後の模試終了後に「子供に注意せよ」と語るのか

とうとう今年も終わりに近づき、受験生たちにとっては本番前の「最後の模試」が行われる時期ですよね。今回の無料メルマガ『成績がイイ子の親だけが知っている!新「勉強の常識」』では受験指導のプロであるタイガー山中さんが、 最後の模試の結果を解釈する「親技」と、注意してほしいこの時期の受験生の態度についてお話ししています。

最後の模試の結果を活かす「親技の秘儀」とは?

こんにちは、タイガー山中です。

さて、12月。受験生は「最後の模試」が行われる時期です。判定だどうだは一旦終了して、次は本番となるわけです。

やはり気になるのは、最後の模試の判定。

だって、一番入試に近いわけですし、入試を占う意味もあります。最後の模試に向けて勉強してきたといってもいいでしょう。

受験生のみなさん、結果がドキドキですよね。ちなみに、親技の秘儀がありまして、

 ● 最後の模試は、良いように解釈する

これにつきます!

だって、最後ですからどうこう言っても仕方ありません。

今まで順調だったのに、最後のテストだけこけた。

 ● 本番じゃなくて、良かった~!

と解釈しながら、しっかりと落とした問題を分析して本番の準備を万全に整えていく。

それだけです。

最後の模試でやっと目標ラインに届いたときは、こんな解釈で↓

 ● 来た来た来た~、ついに届いたぞー!

と気を良くして、このペースでもう少し上を目指して本番に向けてさらにフルスロットルで走ればいい。

あと、注意して欲しいのが、

 ● 合格圏内が定着して、ダレてきてる

こんな受験生。羨ましいと思うかも知れませんが、親としては心配です。

今までキッチリとやってきた結果、実力も安定して合格圏内をキープできている。

ライバルよりも前倒しで準備をしてきた分、長期化してしまい本番まで緊張が続かない…。

そんな状況の受験生がいます。

テストの結果は問題ないけど、以前より勉強の勢いがなく「余裕かましているけど大丈夫?」と心配になるわけです。

これ、注意して欲しいです!

入試本番は、1点で合否が分かれる真剣勝負です。

気を抜いてしまうと最後の最後でライバルに抜かれてしまうことが多々あります。

では、ダレてきてる受験生をどのように奮起させるといいか?

親技では、「上位合格を目標にする」ことを勧めています。

合格を目標にするのではなく、上位の成績で合格することを目指すのです。

各学校の合格平均点がわかると思いますが、全教科10点ずつ上回れば上位20%ぐらいの成績になるでしょう。

だって、合格がゴールじゃないわけですから、入学した後も上位を狙える席次を目標にするわけです。

そういえば、「たとえ1教科が0点でも合格点」を目指した教え子もいました。

達成することで、自信持って入試に臨むことができました。

都合の良いように解釈するのは、いい加減に思うかもしれませんが、勝負直前にアタフタするようでは勝負には勝てません。

親の役目は、受験生であるわが子が、一番頑張れるようにすることですから。良くも悪くも気持ちを切り替え、勝負に全力で臨むことです。

小5、中2の受験予備軍も来年良いスタートきるために、年内残り1ヶ月を意味あるものにしていきましょう。

1ヶ月あれば、成績は上がりますから!

image by: Shutterstock.com

ストロング宮迫&タイガー山中この著者の記事一覧

ストロング宮迫:本名・宮迫昭輔。1967年生まれ。これまで中学受験、高校受験、大学受験の指導を1000人以上の子供たちに行い、集団授業、個別指導、家庭教師の授業形態を経験する。その過程において、親が勉強を教えることなく、子供の頑張りはそのままで成績を上げる「親技」を構想。2003年、タイガー山中と成績向上委員会を立ち上げる。インターネット上で塾任せ、子供任せにしない勉強スタイルを提案している

 

タイガー山中:本名・山中良仁。1967年生まれ。これまで中学受験、高校受験、大学受験の指導を1000人以上の子供たちに行い、集団授業、個別指導、家庭教師の授業形態を経験する。その過程において、親が勉強を教えることなく、子供の頑張りはそのままで成績を上げる「親技」を構想。2003年、ストロング宮迫と成績向上委員会を立ち上げる。インターネット上で塾任せ、子供任せにしない勉強スタイルを提案している

 

 

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【著者】 ストロング宮迫&タイガー山中 【発行周期】 週刊

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