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「平等」と「公平」は違う。日本の賃金が米国より360万円も低いワケ

先日掲載の「なぜ日本人の給料は韓国人より年間38万円分も少なくなったのか?」等の記事でもお伝えしているとおり、低収入にあえぐ日本の労働者。かつては世界トップクラスを誇っていたわが国の賃金は、なぜここまで急降下してしまったのでしょうか。今回のメルマガ『【退屈な人生からの脱出法】鴨頭嘉人が教える「成長を続ける大人の情報源!チームカモガシラジャパン」』では、日本マクドナルドでの勤務を経て、現在は人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「YouTube講演家」として活躍中の鴨頭嘉人(かもがしら・よしひと)さんが、その原因を解説するとともに解決法を提案。実際に自身が経営する飲食店で試み成功を収めている、従業員の年収を上げるビジネスモデルを紹介しています。

【関連】なぜ日本人の給料は韓国人より年間38万円分も少なくなったのか?

【プロフィール】鴨頭 嘉人(かもがしら・よしひと)
講演家、YouTuber。日本マクドナルドでの勤務を経て、2010年独立。人材育成やマネジメント、リーダーシップについての講演・研修を熱い想いで行う「YouTube講演家」として活躍。これらを記した著書も多数。YouTubeチャンネル登録者数100万人以上、再生回数2億回以上を数える。

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アップル社はトヨタの8倍の付加価値を生んでいる!!

今回は、無料版の公開Voicyで話した

日本人が嫌いな(でも重要な)お金の話

こちらの、続きのお話しをします*\(^o^)/*

公開無料版Voicyで喋った内容は ……

アメリカの平均年収が790万円!!

それに対して日本は430万円!!

とんでもなく賃金が低い国、日本!!

これだと人が集まらなくなって……

日本はどんどんどんどん経済的にも企業経営においても苦境に立たされるよ!

というお話でした*\(^o^)/*

そこで後半は、僕の考える解決方法についてお話ししようと思います♪

まず、日本と韓国とアメリカの企業を例に出していこうと思います。

従業員1人あたりの付加価値、生み出している価値の計算が出ています!!

一人当たりの生み出している価値は……

なんと、トヨタ自動車の8倍の付加価値を生み出している会社!!

それがAppleです*\(^o^)/*

だから、Appleは時価総額が世界ぶっちぎりナンバー1です!!

この企業が生み出している付加価値に対して、何パーセントを人件費(=給料)に当てるかは企業によって違います。

本当は並べることはできないけども、分かりやすくするために……

トヨタ自動車の生み出している付加価値に対し、人件費として何パーセントを当て込んでいるのかを計算してみました。

トヨタ自動車の一人当たりが生み出している付加価値が1,402万円。

この半分50%ぐらいを賃金にしていたと仮定します。

この50%を当て込んでAppleの人件費を計算してみると……

7,400万になるということです!!

要は、8倍!!!

それぐらいになってしまうということです*\(^o^)/*

年収7,400万円の社員が中心値ということなんです!!

信じられないですよね*\(^o^)/*

日本で年収700万円って聞くと……

「おぉぉぉ高い!!」て、なるでしょ?

だって、日本の平均賃金430万円だから!

でも、Appleはトヨタの人件費の計算の仮説にはなるけども……

一人当たりの付加価値を、人件費の半分として計算し、さらに半分にしても3,700万円ぐらい。

それでもちょっと異常ですね!

年収7,400万として計算すると……

日本人がAppleで4年間働くと、日本で40年間働いたのと同じ給与なんです*\(^o^)/*

それぐらいの価値の差がついているんです!!

では、なぜこれぐらい価値の差がついているのか!?

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理由は大きく分けて2つです。

1つ目の理由は……

アメリカという国が「1つの会社の中でも所得格差が大きい」ということ!!

つまり経営者とか経営陣が驚くほどの高額の役員報酬をもらっています!!

例としてAppleのCEO、ティム・クックさんの役員報酬は日本円で……

約290億円です!!!!

TOYOTAの社長、豊田章男(とよた あきお)さんは……

4億4,200万円!

あの世界のTOYOTAの社長さん、4億円しかもらってないんですよ!

でも、このTOYOTAの社長の役員報酬の4億円を見た時……

「高すぎるっ!!」て、叫んでしまうのが日本人の恐ろしさですよね!

「安すぎるっ!!」て、騒いで初めて世界のレベルに合っているんです!

つまり日本にはめちゃくちゃ価値を生み出している社員にも、価値を生み出していない社員にも、同じぐらいの給料を支払っている!!

いわゆる「平等意識」がしっかり根付いちゃってます!

アメリカでは平等ではなくて「公平」です。

価値を生み出している社員には、とてつもなく高い給与を渡す文化になっている。

これが、アメリカと日本の大きな違いです!!

もう1つの理由が……

「パーヘッドの違い」です!!

パーヘッドとは「売上÷従業員の人数」で出ます*\(^o^)/*

要は「一人当たりいくらの売上を上げているか」です*\(^o^)/*

Appleのパーヘッドは、237万ドル。

TOYOTAは、80万ドルです。

だから、3倍ぐらい一人当たりの売上が高いということです!!

売上に対する付加価値もAppleの方が高いということになっています!!

この違いは、ビジネスモデルの違い、なんですよね。

「ファブレス」という言葉があります。

ファブレスとは「工場を持っていないよ」という意味です。

Appleはモノづくりではなく、ソフトウェアで売上利益を獲得しているんです。

それに対してTOYOTAは工場でのモノづくり。

つまり、車で利益を出しているということです。

例えば、車と呼んでいる中でも、テスラの付加価値ってTOYOTAと全然違うんです!!

テスラが生み出しているモノは、車の形をしています。

けどもテスラは、ハードウェアではなくてソフトウェアの価値で車を作っています。

スマートフォンが人を乗せて走っているようなイメージです!!

だから時価総額がいきなりトップ5に入ってくる!!

でも、車を作っているだけでは、そこには太刀打ちできないんです!!

ビジネスモデルの違いも付加価値の差が大きい、ということです。

例えば、Appleと東芝を比べても同じです。

20年前はAppleも東芝も同じ、パソコンを作っている会社でした。

東芝は、その後テレビとか発電機とか家電製品を作る巨大な総合電機メーカーになりました。

でもAppleは、マニアックな信者にしかパソコンを売らない会社になりました。

それが、今やアップルは世界一の時価総額。

東芝は、もはや自力では運営できない会社になったのです。

従業員一人当たりの売上は、東芝はAppleの1/10しかないです。

この東芝の状況をシンプルな言葉でいうと、高い付加価値を作れていない。

なので、従業員一人当たりの付加価値をどうやってあげていくか。

もう、それしかないということです!!

まとめに入っていきます*\(^o^)/*

日本人の賃金はとてつもなく安い!!

これを高めていく方法は……

「従業員一人当たりの付加価値を高めていくしかない」

では、付加価値を上げるとは何かというと……

つまり、もっと短い時間で、もっと少ない人数で同じだけの商品を生み出す。

この2つをしていかないと、もう日本の企業は世界では戦えない。

日本で働いている従業員の収入が上がらない。

そして、社会の物価が上がらない間は生活は困窮しないが豊かさや、未来に対しての明るい展望が描けない。

この、未来に対する展望が描けないと、ますます消費をしなくなる……

すると、ますます経済が停滞していく……

そしてここからさらに賃金が上がらない状態が続き、物価が安いままになっていく……

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前回のメルマガでもお伝えしていますが、物価が安いままでは済まされないのです。

(※ 前回のメルマガ【消費行動上げよう!経済活動上げよう!!行動量上げよう!!!】はこちら→鴨頭嘉人オンラインサロン『チームカモガシラジャパン』)

それはなぜかというと、原油高だったり、脱炭素という世界の問題に取り組んだ時、必ず物価、値段は上がるんです!!

そんな中で、スタッフさんの給料を上げることは、企業を経営している経営者の一大命題になっていきます。

なので、これから東京カモガシラランドは……

スタッフさんに対してどれくらい給料高めていくかの、チャレンジを発信していきます*\(^o^)/*

その第一歩がYAKINIKUMAFIA IKEBUKUROです*\(^o^)/*

チップを導入することで、人件費のパーセントを高く上げることなく、しっかりと利益を確保した上でスタッフさんの年収を上げています*\(^o^)/*

一般的な飲食店に比べて、従業員の年収が144万円高いビジネスモデル!

これがYAKINIKUMAFIA IKEBUKUROです!!

YAKINIKUMAFIA IKEBUKUROのように、
チップが1つの解決方法の一端を担えるのではないか、と僕は思っています*\(^o^)/*

特に、サービス業とチップって相性がいいんです*\(^o^)/*

当たり前ですけども、製造業とチップって相性が良くないんです。

製造業の人に、お客様、消費者が投げ銭を渡すのは不可能ではないが、少し心の距離が遠いので難しいですよね!

でも、接客業に代表されるサービス業は、お客様とサービス提供者の距離が近い。

つまり、付加価値を生み出している人との接点が直接なんですよね♪

ここに関しては、チップが大きな起爆剤となって、収入を上げながらも企業が倒れないビジネスモデルができるんじゃないかと思っています*\(^o^)/*

実際、YAKINIKUMAFIA IKEBUKUROのFLコストの例で見てみましょう!!

(※ FLコスト:食品原価(フードコスト)と人件費(レイバーコスト)のこと)

一般的な飲食店でかかっているFLコストは、平均60~65%まで上がっているかもしれません。

それに対して、YAKINIKUMAFIA IKEBUKUROでは、50~55%をキープしています。

つまり、会社としての利益が他の飲食店よりも10%以上高い*\(^o^)/*

それにもかかわらず、スタッフさんの年収が他の飲食店の約2倍!!

これがチップで実現できているんです*\(^o^)/*

これから東京カモガシラランドは飲食店以外のサービス業にもチャレンジしていきます♪

カフェラウンジ、パーソナルジム、脱毛サロン、ちょっとまだお伝えできるレベルに達していない企画まで、他にも構想があります♪

そこでも、もちろん売価のアップやチップの導入を考えます♪

そして、考えたことに対し、実験と実証をし、チームカモガシラジャパンでお伝えしていきます!!!

ちなみに(≧∇≦)

従業員の方はビジネスモデルの転換をする権限はないと思います。

なので、やれることは1つです!

今やっている仕事で生み出している価値を、もっと短い時間で生み出す。

生産性向上の責任は働いているスタッフさんにあります!!

なので、極端にいうと……

今まで5人でやっていた作業を4人でやれる工夫をする。

今まで2時間がかかっていた作業を1時間半とか1時間でやれる工夫をする。

これは全員が当事者意識さえあれば、取り組める内容です*\(^o^)/*

経営者と従業員がそれぞれのできることに全力で取り組んでいけば、日本も、もっともっと豊かな生活に向かって行きます♪

消費行動も上がり、私たちの子どもたちがもっと未来に希望が持てます♪

そんな国にできると信じています!!!

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