ウクライナにも通じる。侵略の果てにチベットの人々に待ち受けていた地獄

 

武力と騙しで併合。土地と富を奪い、反発したら住民を殺害、収容所送りというのが中国のパターンであることがわかります。最近は、収容所の犯罪者を臓器提供の資源としても有効活用しているのです。

数多くの人々が財産を公開しなかったという理由で処刑された(p199)

テレビ朝日の玉川という人間が現在のウクライナへのロシア侵攻に対して、「圧倒的な戦力差があるなかで、長引けば、市民の犠牲が増える…命を守ること以上に、大事なことは果たしてあるんだろうか」と述べています。

私はこの本を読んで「命を守ることを選んだチベット人は、国を失い、結局、多くの命を失った」ことを知りました。当時のチベットには表面上もっともらしいことを口にする人間を信じる人が多かったのでしょう。そしてその先には地獄が待っていたのです。

ギャルポさん、良い本をありがとうございました。

【私の評価】★★★☆☆(79点)

<私の評価:人生変える度>
★★★★★(お薦めです!ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)

image by: Yury Birukov / Shutterstock.com

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著者/本のソムリエ(読書普及研究所代表)

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