うん、「あなたにとっての『真実』」かもしれませんが、他の人にとってはどうでしょうか?例えば、ですが、あなたよりさらに厳しい判断基準を持つ人がいたとしましょう。そしてあなたを見てこう言うのです。
「え?外出してるの?マスクしているとはいえ人が接触すれば細かい飛沫が飛ぶでしょう?あなたやあなたの家族が感染元にならないなんて言えるの?」
「スーパー?ドーナツ店?そんなリスクが高いところに足を運んだっていうの?あなたみたいな人がいるから市中感染がおさまらないんじゃないの?ネットスーパーやUberで置き配してもらえばリスクは大きく減るっていうのに!」
いやいやいや、ちょっと待ってよ。そう言いたくなりませんか?「私が厳しすぎるんでしょうか?私がおかしいんでしょうか?」とあなたは問いましたが、その答えは誰かにとってはイエスだし、誰かにとってはノーなのでしょう。正解は、自分にしか出せません。
もちろん社会的に明らかに極端なふるまいや、法を犯すようなことには毅然としてノーの態度をとるべきですが、「価値観の違い」に関しては、「ああ、違うんだな」しかないのではないでしょうか。そしてその違いを「いけないこと」と断じていると、自分自身が疲れてしまいますし、断じられた側との人間関係が揺るぎます。
イラッとしたら、ムカッときたら、一旦深呼吸。そして少~しずつでも、華麗にスルーする力をつけていくことが、しんどさを手放すひとつの道じゃないかなぁと永藤は思います。
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image by:Ned Snowman/Shutterstock.com