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吉野家、子会社のはなまるうどんでも不適切表現。「女子ぶっかけ」「男子おいなり」で反省ゼロ、役員解任も火に油

早稲田大学で行われた講座で、マーケティング施策について「生娘をシャブ漬けに戦略」などと発言した、大手牛丼チェーン「吉野家」の取締役常務・伊東正明氏が解任されたことがわかった。吉野家ホールディングスが19日午前に発表した。しかし、吉野家の子会社である「はなまるうどん」でも性的表現を匂わせるキャンペーンを行っていたことが発覚し、炎上騒動は収まりそうにない。

子会社の「はまるうどんでも」お下劣なコピー

ネットで話題となっているのは、はなまるうどんが2013年に行った「誰が一番綺麗にうどんをすすれるか」を競う「スリリングカップ」というキャンペーン。

「女子ぶっかけ部門」「男子おいなりさん部門」「かまたま部門」など、明らかに性的表現を匂わす言葉を用い、低俗なキャッチコピーを打ち出していた。

これは案の定、すぐに消費者からクレームがついて名称は変更された。あまりにも低俗な手法だったため、わざとクレームを誘導して、注目を集める「炎上商法」ではないかと勘ぐるむきもあったが、誰もが知る有名うどんチェーンでそんな姑息な手段を使う必要はない。

下品なコピーが社内でストップがかかることなく、そのままリリースされる企業体質は当時から問題視されていたが、まさか親会社である吉野家でも似たようなことが起きるとは誰も想像していなかっただろう。

そうした差別表現や下品な発想を楽しむ風土がグループ内にあると思われてしまっても仕方がない。

現在、吉野家はタレントの藤田ニコル(24)をイメージキャラクターにして、牛丼だけでなく親子丼や定食に注力して若い女性を客層に加える取り組みが進められている。そんな中、役員自らの不用意な発言で台無しにしてしまうとはあまりにも情けない。

はなまるうどんの件から10年経っても、その企業風土は改善されることがなかったと言わざるえない。

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蔑まれたのは女性だけじゃない。男性蔑視発言も

「生娘シャブ漬け戦略」だけが取り沙汰されている伊東氏だが、講座の中では男性客に対しても「家に居場所のいない人が何度でも来店する」と、利益の源泉である男性顧客を中傷する発言もしていたという。

ビジネスインサイダーにおける女性受講者のインタビューによると、授業には早稲田大学教授をはじめ他の講師陣や運営スタッフも同席していたが、その場で注意をする人はいなかったという。

伊東氏はマーケティング分野で日本最高峰と呼ばれるP&G社で「ジョイ」「アリエール」をトップシェアに引き上げた立役者。2018年に独立後、マーケティング塾を主催しながら、吉野家に常務取締役として引き抜かれた、マーケティング分野では超一流の人物だ。

日経クロストレンドの2021年のインタビューでは「顧客とは数字ではない。顧客を分析することよりも、ユーザーの声に耳を傾けることが大切」という主旨の発言をしている。自身が語ったように顧客の声を聞いていたら、このような失言はなかったはず。

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今回は受講生がすぐに大学の運営サイドに報告したことで発覚したが、誰も声をあげなければそのままスルーされていた可能性が高い。大きな代償を払うことになった吉野家だが、企業体質を根本から変える良いきっかけにするしかなさそうだ。

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image by : yu_photo / shutterstock

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