宮藤官九郎が脚本を手がけるドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)で、女優の小池栄子(43)が演じる女医“ヨウコ・ニシ・フリーマン”の「英語」が物議を醸しています。作中、ヨウコのセリフは岡山弁と英語のミックスとなっており、一部では「岡山弁は完璧だが英語は聞くに堪えない」の声も。これに関して「クドカンは故意に英語を崩しているのではないか」と指摘するのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんです。
ヨウコの英語と岡山弁、そこまで酷いですかね?
視聴率の数字は低かったものの、業界内では大ウケした『不適切にもほどがある!』。河合優実を注目させた脚本家・宮藤官九郎が、今手掛けているのが『新宿野戦病院』です。
最新号の『週刊新潮』が、このドラマに出演中の小池栄子演じる“ヨウコ”にツッコミを入れていました。
ニューオリンズ生まれの“ヨウコ・ニシ・フリーマン”は14歳の時、母とカリフォルニアに移り住み医大生に。28歳で医師免許を取得すると軍隊病院や戦地での野戦病院で軍医として働く…こんな細かく役柄設定をされているヒロインです。
ヨウコは英語と岡山弁(なぜ岡山弁を話すのかはまだ謎です)がごちゃ混ぜのセリフなのですが、このセリフに「英語だか何語だかさっぱり理解できず、ドラマにスムーズに感情移入できない」とツッコミを入れているのです。
本人も「私が英語を喋っていること自体を、笑いながら楽しんで観ていただければ。ネイティブな発音に近づけるよう頑張っていますが、違うなってところはたくさんあると思います」と言っていますが、私にも耳をそばだてないと何を言っているのかわからないことは、放送された第3話中にも何度もありました。
それでも劇中では『ドランクドラゴン』塚地武雅演じる看護師長・堀井しのぶが通訳したり、字幕が出るので、SNSで騒がれているような“酷すぎて耳がおかしくなる”とまでは感じないのが私の感想です。
脚本家がクドカンであること、演出が河毛俊作氏であること、なによりドラマ終わりのテロップに“英語監修”なる存在が無かったことを考え合わせれば、私は個人的には“故意に英語を崩している”のではないかとさえ思うのです。
クドカンが“ルーツは岡山の日系米国人”をどう描きたいのかわかりませんが、『千鳥』の大悟が話す岡山弁を小池栄子に喋らせたかったという願望を実現させたかったことだけは、何となくわからないでもありません…。
今や不動の大女優、小池栄子にまつわる裏話
私の頭の中での小池栄子といえば、2007年8月に結婚した、元プロレスラー・坂田亘との仲睦まじいツーショットが浮かんできます。
当時は大人気グラビア・アイドルとプロレスラーの結婚が大きな話題になりましたが、人気者だった2人だけに、私が在籍していた週刊誌の編集部には数多くのネガティブ情報が寄せられたものです。
「坂田は女癖が悪い」とか「金銭感覚がだらしない男」とか。
現実味を帯びた話はまったくなかったのですが、時間に余裕がある時は、当時坂田が経営していた渋谷区恵比寿のレストランに度々足を運び様子をうかがっていたものでした。
「奥さんは店に出るときはあるの?」とか「普段の2人はラブラブ?」とかを、店の気の弱そうなスタッフに、世間話のついでに聞いていたのです。
この頃だったでしょうか、坂田は国税から差し押さえ請求を受け、経済的に困窮している夫婦には、芸能関係者の間から離婚の噂も聞かれたものでした。
結婚したばかりの頃は、『ハッスル』にも出演し、夫の危機を救う“小池栄子似の天使”としてリングにも登場していた小池ですが、あれから10数年が経ち、今や女優としては不動の地位を築いています。
脚本家や演出家にとって、誰もが1度は一緒に仕事をしてみたい女優であることは間違いないでしょうね。
クドカンはドラマで何を問題提起しようとしているのか?
『新宿野戦病院』のヨウコは、まだまだ謎の多い女性です。クドカンがこれからヨウコをどう観せてくれるのか、楽しみでなりません。
「新宿・歌舞伎町で起きている現実を、面白おかしくドラマティックに描いてほしくない」
これは、私がドラマ放送前にどこかで目にした誰かのコメントです。
ドキュメンタリーではないので、面白おかしいのは連続ドラマの物語として当たり前だと思います。
ただドラマ内で起きた問題をちょっと引いた視点で思い返せば、クドカンの問題提起がほんの少しづつですがわかってくるような気がします。
小池栄子や仲野太賀、橋本愛…そしてクドカンには、最後まで走り抜けて欲しい…そう願うばかりです。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
image by: 新宿野戦病院 – フジテレビ