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SNS疲れするのは“女子力が高い”人。人気カウンセラーが断言する理由とは

いまや現代人にとって必須とも思われるSNS。なにかしらでつながっている人も多いと思いますが、いつでもコミュニケーションが取れる便利な一方で、“重い”と感じることがありませんか?そこで今回ご紹介するメルマガ『根本裕幸のメルマガ&動画で学ぶ、めっちゃ使えるココロの法則』では、人気カウンセラーがSNS疲れについて解説します。

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質問~SNSを楽しめる人、SNSが重たくなる人とは?~

根本さん、こんにちは。いつも為になるブログやメルマガありがとうございます!

慢性的な問題になるんですけど、私はSNSで知り合いと繋がるのが苦手です。私が投稿したことに対して、いいねだったり、コメントをくれるのは嬉しいのですが、返事を書くのが面倒だなと思ってしまいます。ちょっとプレッシャーを感じてしまうというか。だから、できれば知り合いゼロの環境でSNSで楽しみたいというのが本音です。

それまでは、友達と離れしまった寂しさもあり、SNSに投稿することが好きでしたし、コメントをもらえば嬉々として返信し、友達の投稿にも必ず反応するようにしていました。反応してあげないと可哀想という思いもあったり、「コメントしてあげたんだから、私が投稿した時も反応してよね」というコントロールもあったんだと思います。

自分が心を開いている人から反応してもらえない(無視される)のが怖い、ネガティブなことは言われないと分かってる環境でも、人からの反応が怖くて、すごくドキドキしてしまいます。自分が期待していたよりも反応が薄かったらショック、みんなにとっての私ってこんなもんなんだなとガッカリしたくない気持ちもあります。

私は中学生の時に、仲が良かった子から裏切られるということが2年連続で起こってしまい、それ以来人間不信になり、ご多分に漏れず、親密感の恐れもあります。

長年優等生キャラを演じてきて、今年に入ってついに強制終了がかかってしまったので、今はゆっくり自分と向き合っているところなのですが、どうも人をコントロールしたい気持ちが出てきてしまいます。

はじめの趣旨と話がずれてしまいましたが、どうやってコントロールしたい気持ちを解消していったらいいでしょうか。根本さんのご意見を教えていただけますと幸いです。よろしくお願いします。 (ちこさん)

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根本さんの回答

強制終了がかかってしまったというのは一見辛いこと、不幸なことのように見えるんですけど、ちこさんの人生においては大事な「夏休み」になると思うので、むしろ良かったと思うんですよね。

文面を見るだけでも、けっこう頑張り屋さんな一方、かなり人に気を遣う方みたいで、だいぶ生き辛さを感じているのかな?とも思いました。

だから、今はゆっくりできてるようでよかったですし、この期間で「本来の自分」に戻っていきましょうねー。

「再誕生」の時期ってことですよねー。

さて、私も雑誌などのメディアから取材を受けるんですけど、何年も前からSNSとの付き合い方についての質問をよく頂くんです。

まあ、私も一応、いくつかのSNSをやっており、何ならどっぷり浸かっている時期もありますし、お客様からもさまざまな相談を持ち掛けられますので、それなりに偉そうな講釈を垂れております。

今の時代にSNSがなかったら、とてもコロナ禍を過ごせなかったという方も少なくないんじゃないでしょうか?

気軽に友達とやり取りができたり、無料でビデオ通話ができたり、しばらく会ってない友達の様子もその人の投稿を見て知ることができたりしますよね。

また、共通の趣味を持つ人と出会ったり、知らないことを教えてもらったり、何か必要な情報を調べたりするにもとても役立つツールです。

それまでのメディアやネットが「情報提供」がメインだったことを思えば、SNSの登場により「人と人とのつながりを作る」ことができるところが革命的なんですよね。

でも、この「人と人とのつながり」が軸になっているところで、めちゃくちゃたくさんの問題が出てくるわけです。

私が出した本でも事例でちょくちょくSNS絡みの話をさせてもらっているのですが、私たちの生活に欠かせないものになってきましたよね。

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で、そんな前置きはともかく、SNSを楽しめるタイプの人ってどんな人?というのを考えてみたいと思います。

もちろん、SNSにもそれぞれ特徴があって、Twitterとインスタでは世界観が全然違うわけですけどその辺はざっくりまとめちゃってます。

<SNSを楽しめる人の特徴>

1.人目を気にしない人ー!!
2.自分らしく生きてる人ー!!
3.やりたいことやってる人!!
4.人を応援するのが好きな人ー!!
5.マイペースな人ー!!
6.自分の世界観を持ってる人ー!!
7.自分を表現するのが好きな人ー!!
8.知りたい情報を集めるのが好きな人ー!!(すごい検索能力を有する)
9.人間観察が好きな人ー!!(たぶんROM専になる)
10.推し活してる人

まあ、結局10に集約されてしまい、なんだかんだ「ヲタ最強説」を私は唱えるのですが…。

逆に言えば、1~10を裏返すと<SNSを楽しみにくい人の特徴>となるのですが、耳が、いや、目が痛い、という方も少なくないんじゃないでしょうか。

でも、1~10まですべてそろってる必要はもちろんなくて、そのうちの1つでもあれば十分なんです。

で、私は常々感じていることとして「日本人ってSNSにあんまり向いてないかも?」というものがありまして、特に「感性豊かな女子力高めな人はSNS苦手かも?」などと思ってます。

というのもSNSって人とのつながりが軸になるんですけど、けっこう「男性性」が必要なんですよね。

ということで、この辺の話を掘り下げてしていきたいと思います。

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日本人って「なんとなく」な空気感を大事にしますね。「空気を読め」という風に。

その場の雰囲気で会話が成り立ったり、相手の表情や反応から声にならぬ回答を得たり、また、言葉の抑揚等から相手の感情を読み取ったりします。

日本語の特徴の一つに「主語がなくても会話が成り立つ」というものがありまして、主語を明確化しなくても、誰のことを指しているかを察することができるのですが、これってすごいことなんですよね。

だから、「あいつのこと嫌だなあ」と思ったとしても、それを明確に表現すると角が立つので、その辺を濁してあいまいにして「あの人のこと、ちょっと苦手だと思うことがあるんだよね。決して嫌いじゃないんだけどね」という話し方をしますよね?

で、それを聞いた人も「ああ、この人はあの人のことが嫌いなんだ」と察しますが、それを明確に表現するとせっかくあいまいに濁した相手の立場を無駄にしてしまうので、「あ、そうなんだ。私もそう思うことあるよ。うん。大丈夫。こっちで何とかしとくから」と受け止めますね。

こういうコミュニケーションって女子ならば日常的にやってらっしゃると思うんですけど、これ、SNS上でできますかね?(笑)

もっと言えばzoomとかteamsでできますかね?1対1なら、まあできるか。

「あの人のこと、ちょっと苦手だと思うことがあるんだよね」と言ってる表情、言葉のトーン、醸し出す雰囲気を察して相手は「ああ、この子はあの人と合わないのね」と分かるわけですが、こういうのって“超能力”だと思うのですね。

つまり、物事をはっきり表現せず、意図するところを言外に匂わせる意識はSNS(とはすごく相性が悪いわけです。

そういう感性豊かで女子力高めな人がSNS(に何か表現しようと思うと、それを見るであろう不特定多数の人たちが「この言葉をどう読むか?」を考えようとするでしょう。

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フォロワーが少ないときは全然いいんですけど、多くなれば多くなるほど様々な可能性を考えなきゃいけないので、だんだん投稿ができなくなります。

「美味しいケーキ見つけた!」と思って投稿しようと思ったら、フォロワーの一人がダイエット中でケーキを断ってることに思いついて「あ、あの子が気分悪くするから投稿するのはやめよう」と思うんです。

そうするとSNSに投稿する記事は様々な状況に配慮した「渾身の一発」になるんですね。

そこまで考え抜いた記事をアップするわけですからねえ…そりゃあ、反応が気になりますよね?いいねの数もコメント数も、コメントの内容もめちゃくちゃ気になりますよね?

そんな懇親の一発に対していいね!が10個しか付かず、ふと見た嫌いな女の「今日もシャンパン美味い!」のテキトーな投稿にいいね!が20個付いてたら、もうやめたくなりますよね?(笑)

もちろん、友達の記事にコメントするのだって絵文字の種類、数まで考えて、失礼のないように文章を組み立て、思いが最大限伝わるように工夫して、やはり「えいやっ!」と書き込むわけですから、そのコメントを元記事の友達がスルーしよったら殺意を覚えますよね?

あたしのあの気持ちを無視すんのかー!!って。

そんな風に、単に「良かったねー!おめでとう!!私もすごくうれしい!!(絵文字)」というコメントの裏には、相当数の配慮と思いやりと気遣いが入り込んでるわけです。

ふだんからそうした言外のコミュニケーションを重視する日本人、特に、女子たちにとってSNS(はかなり緊張を強いられる“戦場”だと思うのですね。

一つの記事を投稿するのにも、友達の記事にコメントするにも、それくらいのエネルギーを使っていたら、そりゃあ、疲れまっせ。

だから向いてない人も多いだろうなあ、と思っちゃいます。

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だから、その辺をざっくりと割り切れる「男性性=男らしさ」がSNSにはとても大事なのです。

「あの人がイヤだと思うかもしれない」と思っても「ま、いいや」と思って「投稿」ボタンを押せる勇気もまた「男性性」です。

人にどう思われようが気にしない「自己中心的」とも思えるメンタルを作るのも「男性性」が大きな役割を担います。

いいね!が付こうが、コメントが付こうが、気にしないし、気が向いたときにしか返信しないキャラを確立するにも「男性性」は大事です。

女子力高めな女子も、仕事モードの自分をちょっと思い出してください。

ある程度の線で切ったり、イヤな気持ちを抑え込んで仕事に向き合ったり、苦手な人ともビジネスライクに割り切って付き合ったりするでしょ?

あれが男性性なんですよね。

だから、そうした男性性がないとSNSはけっこう苦しい場所になっちゃうんです。

で、結局のところ自己肯定感の話になるんですけど、そして、ちこさんもたぶん自己肯定感を爆上げすることに精力を傾けていらっしゃると思うんですけど、だいぶ周りの人の反応を窺いながら生きて来られたような気がするんですよね。

私は中学生の時に、仲が良かった子から裏切られるということが2年連続で起こってしまい、それ以来人間不信になり、ご多分に漏れず、親密感の恐れもあります。

こういう経験があれば、人を信じることが怖くなり、何をするにも相手の反応が気になってしまいます。

もともと感性が豊かで、女性性が相当豊かな方だと思うので、この裏切り行為の傷は思いのほか深く、その後の人生をちょっと狂わせてしまったみたいです。

自分らしく振舞うよりも、周りの人の期待に応えようとしたり、自分のやりたいことをやるよりも、周りの人に合わせてしまったり、自分の意見を主張するよりも、調整役に回るようになったり、元気な笑顔を頑張って見せるようにしたり、イヤなことがあっても平気なふりをしたり。

そうすると優等生になるわけですけど、心の中は常に寂しく、また、苦しいものを抱えてきたかもしれません。

そのストレスをどうやって吐き出してきたのかなあ?とも思うんですが、抱え込みすぎて強制終了になったとするならば、そろそろその枠を外してもっとはじけた生き方をしてもいい時期かもしれません。

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「自分の枠を外して自由になる」というテーマ、魅力的じゃありません?

その豊かな女性性をもっと活かして好きなことを好きなように、自由に生きるほうがたぶんちこさんには向いていて、それができてない分だけ、日々の生活がストレスになっちまうんです。

コントロールしたくなるのも、その傷が原因だと分かれば理解は簡単でしょう。

裏切られるのが怖くなれば、周りの人が自分の想定外の反応をするのも怖くなります。だから、周りの人たちを自分が思う通りにコントロールできれば、自分は安全です。傷つくことはありません。

だから、「こうするべき」「それはしてはならない」などのルールをたくさん持つことになるのですが、他人をコントロールしたくなるというのは、自分自身を厳しくコントロールしていることと同意なので、自分の首を締めることにもつながりますよね。

だから、改めて「私がほんとうにしたいことは何?私は何が好きなの?私はどういう生き方がしたいの?」という問いかけを日々自分に投げて欲しいのです。

そうして自分の心とのつながりを取り戻していきます。

その自分を裏切った2人の友達を許すことも必要になるかもしれませんが、せっかく今、ゆっくりした時間を過ごされてるのでしたら、「好きなこと、やりたいことをとことんやる」と決めて日々を過ごしてもいいかもしれません。

すべきことではなく、したいこと。周りの期待に応えるのではなく、もっとわがままに生きること。

そうして「私は私」という自分軸を確立させていきましょう。

さきほどの1~10にあるように、自分らしく、やりたいことをやって、日々を楽しんで、自分のご機嫌を取れるようになると、周りからの反応はさほど気にならなくなります。

いいねの数なんて見なくなるし、コメントが付いてて返事を忘れていても気にならなくなるし、相手を気遣った返信も必要なくなります。

「自由」になるんです。

コントロールの逆側ですね。

そしたら、SNSともほどよい距離感で付き合えるようになると思います。

たぶん、ちこさんのような方は「今まで生きてきた表の顔」とは違う「自由な女の顔」をお持ちなんだろうと思います。

そのギャップが人生を苦しくさせ、強制終了に持って行ったんだと思います。

だから今は大きなチャンスですね。

これを読まれる頃には社会復帰されてるのかもしれませんが、それでもたぶん通用する内容だと思うので、ぜひカウンセリングなどを利用しながら自分と向き合い続けてください。

もうカウンセリングも使われてるかもしれませんが、一人でやるよりずっと早いですよ。

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image by: Shutterstock.com

根本裕幸この著者の記事一覧

1972年9月6日生まれ。1997年より神戸メンタルサービス代表・平準司氏に師事。2000年、プロカウンセラーとしてデビュー。以来、述べ15000本以上のカウンセリングをこなし、2003年から年間100本以上の講座やセミナーをこなす。2015年3月よりフリーのカウンセラー/講師/作家として活動を始める。著書に「本当に愛されてるの?」(2003年、すばる舎、共著)「頑張らなくても愛されて幸せな女性になる方法」(2013年、リベラル社)、「こじれたココロのほぐし方」(2014年、リベラル社)など多数。また、監修本として「心理カウンセラーが教える「聞く」技術」(日本文芸社)(2015/11)など。なお、「頑張らなくても~」は2015年に韓国語版が発売されている。雑誌、テレビ、ラジオにも多数出演。
夫婦、恋愛、ビジネス、お金、職場の人間関係の性格改善等のカウンセリングを得意としています。運営しているブログは月間50万PVを越えており、多くの読者に「面白い」「分かりやすい」「グッとくる」との好評を得ています。大阪を拠点に、東京、名古屋、福岡、札幌、仙台、広島、沖縄などを旅しながらカウンセリングとセミナーをする、自称旅カウンセラーです。人が好きで、人に会いに行く旅をしています。

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【著者】 根本裕幸 【月額】 ¥3,300/月(税込) 【発行周期】 毎月 第1月曜日・第2月曜日・第3月曜日・第4月曜日

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