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Sapporo City/Hokkaido Province/Japan :July 15 2019 :Upper house election campaign in city. Prime minister Abe Shinso came to0.

安倍氏銃撃事件で走る衝撃。犯人に影響を与えたマスコミの偏向報道

街頭演説中の安倍晋三元総理が射殺され、日本にこれ以上無いほどの衝撃が走りました。そして、メルマガ『1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』』では、著者である本のソムリエさんが安倍氏に対し、日本のマスコミは同じようなことをしてきたではないかとして、ある一冊の本を紹介しています。

【一日一冊】永田町・霞が関とマスコミに巣食うクズなんてゴミ箱へ捨てろ!

永田町・霞が関とマスコミに巣食うクズなんてゴミ箱へ捨てろ!

渡部悦和 著/ワニブックス

モリカケ問題や安保法制などでマスコミが安倍政権を叩き続けていた2018年に発行された一冊です。著者のケント・ギルバートさんはアメリカ人ですが、「事実」や「真実」を報道しようとしない日本のマスコミが異常に見えるのです。

例えば、加計学園の獣医学部新設では、それまで文科省が長年獣医学部を新設させず行政をゆがめていたことを、国家戦略特区諮問会議が正したというものです。マスコミは文科省からリークされる情報をもとに、獣医学部新設が認可されたのは、安倍首相が口利きしたからではないかという憶測を報じましたが、文科省のクーデターにマスコミが乗ったものの証拠もないまま印象操作を続けているのが事実です。

また、著者は安保法制賛成派としてTBSの「NEWS23」のインタビューに30分ほど応じましたが、番組で使われたのは、「アメリカの戦争に巻き込まれるのではないか」という問いに、著者が笑い飛ばした場面だけだったのです。安保法制の集団的自衛権によって、日本が戦争に巻き込まれるかのうように印象操作したかったのでしょう。「NEWS23」はフィンランドとスウェーデンがNATOに加盟することを「戦争に巻き込まれるのではないか」と反対するのでしょうか。

安保法制賛成派として「NEWS23」のインタビューに30分ほど応じた…ところが番組で使われたのは、一番どうでもいい話をした1分弱の部分でした(p36)

著者が日本のメディアがおかしいと感じるのは、例えば、テレビ朝日の「報道ステーション」で、特定秘密保護法の報道について、反対派の識者ばかり出演させていたこと。森友学園問題は、財務省の問題であるにもかかわらず、昭恵夫人が関わっていたため財務省が忖度したのではないかという憶測を証拠もないまま報じていたことです。

また、安保法制の国会デモでは「アベ政治を許さない」「自民党感じ悪いよね」などプラカードを掲げた人が、テレビに写っていました。法政大学教授の山口二郎氏は、安保法制反対デモで「安倍に言いたい。お前は人間じゃない、叩き斬ってやる!」と叫んでいます。

この本を読んでいるとき、安倍晋三元総理大臣が暗殺されました。詳細はまだわかりませんが、私が感じたのは、これまでマスコミは安倍晋三氏を報道によって抹殺しようとしてきたということです。つまり今回、暴力によって安倍晋三は暗殺され、マスコミは暴力は絶対に許されないなどと報道していますが、マスコミは推測と印象操作による政治的な抹殺をやり続けてきたということです。

左派メディアに「敵」だと認識されていた場合、彼らは一丸となって袋叩きにします…「安倍首相=悪」であるかのように、その人間性まで否定します(p5)

日本では直接手をくださなければ、イジメによる抹殺は罪にならないように、報道による印象操作や偏向報道はほとんど罪になりません。

「安倍の葬式はうちが出す」「安倍に言いたい。お前は人間じゃない、叩き切ってやる!」「アベ政治を許さない」と表現の自由の名のもとに報道されてきたことが、犯人の行動に影響を与えたのかどうか検証が必要だと思いました。

本当の問題は、こうした問題をアメリカ人である著者が声を大きくして表明しているのに、日本人は何をしているのかということでしょう。

もちろん多くの日本人が、朝日系やTBS系の番組を見ないようにしたり、スポンサーとなっている会社の製品を買わないようにしているかもしれませんが、それだけでは工作活動は何も影響を受けていないのです。もう少しマスコミについて学んでいきたいと思います。

ケント・ギルバートさん、良い本をありがとうございました。

【私の評価】★★★★☆(85点)

<私の評価:人生変える度>
★★★★★(ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(素晴らしい本です)
★★★☆☆(読むべき一冊です)
★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては)
☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)

image by:retirementbonus / Shutterstock.com

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【著者】 本のソムリエ 【発行周期】 ほぼ 平日刊

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