韓国と日本は国益が異なり、国益が違えば政治家の路線が変わり、路線が異なる相手国の政治家に対する評価も変わる。
そうだとしても、安倍政権期間中に日本との関係が疎遠になった国が、世界広しといえども韓国しかないのなら、そうした時代と原因を(われわれ韓国側が)一度振り返ってみるのも意味あることだ。
安倍元首相は最大派閥という数字の力で党内4位の小規模派閥トップの岸田文雄を首相の座に据えることに成功した。
岸田首相にとって安倍元首相は「上王(ここでは目の上のたん瘤)」のように窮屈な存在でありながらも、それと合意さえすれば政策の実践が保障される応援軍でもあった。
穏健派の岸田首相は右派を動かす力がない。屋根が消えた右派がどこに飛ぶか誰も分からない。
韓日間の問題は右派の壁を越えなければ合意も実践も不可能だ。岸田首相が韓国の積極的な姿勢にも薄氷を踏むように気をつけて言葉を慎む背景だ。
尹錫悦(ユン・ソンニョル)政府の対日外交は緻密でなければならない。
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