もし、すべての情報がオープンになっているのに、別の解決策があると主張する人がいるとすれば、その人はよほど頭が悪いか、実際にやってみた経験があるのか、実は隠れた事実があるのか、ということです。
反発が出てきたらその反発もオープンにして、仮に反発が正しいとすれば、決定を覆せばよいのです。しかし大概の場合は、正しい情報を与えれば、反発していた人は引き下がることが多かったという。
現場、現物、現実ということで、いかに現場がどうなっているのか正しい情報を全社員で共有し、トップが2分で決断していくという会社が存在していたのです。
情報をオープンにする…反発も出てくる…“情報格差”が埋まれば、そこから導かれる答えは自ずと同じになるはずです(p69)
外国暮らしが長く、奥様もフランス人である吉越さんの人生観は、会社がすべてではないというものです。
もちろん会社でバリバリ仕事をすることは当然ですが、定時になったら帰宅して自分の人生を考えたり、見つけたりするべきであるという。
定年後に仕事を続けたいなら、自分の能力を高める勉強をすればいいし、現役の頃から遊びたいなら、定時以降に遊べばいいのです。
吉越さんが退任してからトリンプの業績悪化の原因を知りたいと思いますが、まだ書籍となっていないようです。吉越さんが返り咲くしかないのでしょうか。
吉越さん、良い本をありがとうございました。
【私の評価】★★★★☆(80点)
<私の評価:人生変える度>
★★★★★(ひざまずいて読むべし)
★★★★☆(素晴らしい本です)
★★★☆☆(読むべき一冊です)
★★☆☆☆(余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては)
☆☆☆☆☆(こういう本は掲載しません)
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