韓国検察と反日政治家が一騎打ち。暴かれた反社会的勢力の組長との「黒い関係」

Businessman in handcuffs arrested for financial fraud, sitting in interrogation room
 

サンバンウルが李在明の京畿道知事時代、(李在明の)側近に金品を提供した疑いも明らかになった。李在明が任命したイ・ファヨン前京畿道平和副知事は2019~2022年キム・ソンテなどから賄賂と不法政治資金計3億ウォンを受け取ったという疑惑で起訴された。イ・ファヨン前副知事は11年からサンバンウル顧問と社外取締役を務め、報酬を受けている。

サンバンウルは京畿道とアジア太平洋協会が2018年11月と2019年7月に2回共同開催した南北交流行事費用も支援した。検察は昨年11月、アジア太平洋協力協会のアン・ブス会長を外国為替取引法違反の疑いで裁判にかけ、公訴状に「キム・ソンテ、アン・ブスが2018年12月に北朝鮮要人に会い、サンバンウルが京畿道に代わって北朝鮮内スマートファーム改善費用50億ウォンを渡すことで協議した」と指摘した。アン・ブスもサンバンウル社内取締役出身だ。

サンバンウルが李在明が2018年選挙法違反の疑いで裁判を受けた時、20億ウォン余りの弁護士費用を代わりに払ったという疑惑もある。検察は昨年9月「サンバンウル転換社債の一部で資金洗浄が疑われる情況が確認され、李在明などとサンバンウルの関係に照らして関連利益が弁護士費として代納された可能性を排除しにくい」と明らかにした経緯がある。李在明の選挙法違反事件の弁護人だった李テヒョン弁護士とナ・スンチョル弁護士も、サンバンウル系列会社の社外取締役を務めた。

李在明が京畿道知事だった時、顧問弁護士だったキム・インスク弁護士、チョ・ゲウォン前京畿道政策首席などもサンバンウル系列会社社外取締役出身だ。

サンバンウルという会社を隠れ蓑にして、あらゆる「悪事」を(李在明が)働いていた姿が徐々に解明されつつある。結論は「李在明が悪の根源」ということであるが、それをどこまで剥き出しにできるか。いよいよ「検察vs.李在明」の一騎打ちがはじまったところだ。三流映画よりははるかにおもしろい韓国の現実がここにある。

(無料メルマガ『キムチパワー』2023年1月18日号)

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韓国暮らし4分1世紀オーバー。そんな筆者のエッセイ+韓国語講座。折々のエッセイに加えて、韓国語の勉強もやってます。韓国語の勉強のほうは、面白い漢字語とか独特な韓国語などをモチーフにやさしく解説しております。発酵食品「キムチ」にあやかりキムチパワーと名づけました。熟成した文章をお届けしたいと考えております。

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【著者】 キムチパワー 【発行周期】 ほぼ 月刊

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