コロナ禍で客足が遠のいた百貨店「起死回生」の一手は、なぜ現代アートが有効なのか?

 

先日のバレンタインデーでも、名古屋の高島屋が開催する、イベントが日本一の売り上げでしたが、中でも目立ったのが、人気ショコラティエのチョコの人気でした。

自分へのご褒美で買う時なども、モノそのものだけでなく、ヒトを買う傾向は、アイドルやショコラティエと同じく、アートにも見て取れます。

小売業に限らず、顧客は「行く理由」があって、その店や場所に行きます。

散歩の途中にふと立ち寄る、カフェや書店、コンビニは別として、顧客単価の高い商品を扱う小売業や飲食店には、「その店にしかないから」「この店に行けば楽しいから」など、行く理由があるはずです。

これを売り手目線での表現に変えると、集客には来店する理由が必要、ということになります。

今回の、アートを扱う百貨店の事例では、顧客や顧客候補が来店する理由を、はっきりとさせていく姿勢が見て取れます。

百貨店は、好立地にあること、そして認知度が高いこと、品質を担保してくれるイメージがあることなど、小売業の中でも優位に立てる要素は、まだまだ多くあります。

記事にもあるように、「アート好きが集まるギャラリーとは違い、百貨店は通りすがりの人の目にも作品がとまる」
という点もその1つですよね。

この事例から学べることをまとめると、

  • 集客にはまず顧客像をはっきりさせること
  • 次に顧客が「行く理由」を明確にすること
  • 自社の強みをもう一度洗い直して行く理由と重ねること

が挙げられます。明日からの仕事にぜひ生かしてみてください。

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