3月2日に報じられた宗教団体「幸福の科学」創始者・大川隆法総裁の死。突然の訃報に世間からは多くの驚きの声が上がりましたが、教団内にはそれ以前から不穏な動きがあったようです。今回のメルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』では著者の吉田さんが、大川総裁が亡くなる2日前に長男が公開した動画の内容を紹介。その「奇妙すぎるタイミング」に抱いた疑惑の念を綴っています。
幸福の科学で後継者争いが勃発。教団内部から洩れた「後妻が長女らを粛清」の怪情報
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側が複数の首相経験者に、韓国のイベントへの出席やビデオメッセージの提供を依頼していたというニュースがあった。
鳩山由紀夫元首相は、自民党時代に選挙で教団側の支援を受けたことなどを認め、首相退任後にも複数回にわたってイベントをめぐる働きかけがあったと朝日新聞に証言した。依頼を断ると、金銭の提供を持ちかけられたという。
あらら、まだ旧統一教会問題の火種は収まってなかったのか、と思う暇なく、今度は突然驚くようなニュースが飛び込んできた。
宗教法人「幸福の科学」の創始者で総裁を務める大川隆法氏が2日、東京都内の病院で死去したことが、関係者への取材で分かったという。66歳。死因は明らかにされていない。
複数の関係者によると、大川氏は2月28日に都内の自宅で倒れ、病院に搬送されたという。同日以降、大川氏の体調を懸念する情報が、水面下で飛び交っていた。
「幸福の科学 綜合本部」(東京都品川区)は2日、日刊スポーツの取材に、大川氏に関して発表できることは「ございません」と回答したらしい。
信者は現在、世界168カ国以上にいるといい、大川氏はこれまで国内外で3,450回以上の説法を行い、3,100冊以上の著書を執筆したとしている。
亡くなった著名人らが「もし生きていたら」という観点からその思いを代弁する「公開霊言」で知られ、公開霊言シリーズの著書は600書以上とされている。
09年5月には、幸福の科学を支持母体とした政治団体「幸福実現党」を立ち上げ、これまで国政選挙、地方選挙に多くの候補者を擁立してきた。
大川氏には前妻との間に、5人の子どもがいるとされる。
現在の妻、紫央さんは幸福の科学の「総裁補佐」を務め、教団ホームページでも紹介されていた。
2018年ごろから大川氏と絶縁状態にある長男・宏洋氏(34)は報道があった2日夜、自身のYouTubeチャンネルを更新。訃報については「報道よりも先に知っていた」として、現在の心境を明かした。
実は、この宏洋氏のYouTubeでの動画が驚く。
2004年度まで発表された高額納税者ランキングに10年以上も名を連ね、推定年収が数億円とされてきた大川氏の遺産。宏洋氏は「基本的に半分はセカンドマザーの紫央さん。その半分を5人の兄弟で5等分するから、つまり1/10」と説明した。
現段階で、長女と次男にはLINEを送ったが2日夜の段階で返事はなく、三男・次女については連絡先も消息も知らないという。
兄弟でも、なんか寂しい関係性だ。
宏洋氏は兄弟について「何人生きているのか分からない」と語り「突然死だったので、隆法も自分が死ぬってことは想定してなかったと思うので、遺書は書いてない気がするんですよね」と推測していた。
亡くなったって、丁度このタイミングで驚くべき動画が宏洋氏の動画だ。
詳細は前述したが、宏洋氏の動画は大川総帥が亡くなる前に、自分が「殺されるかもしれない」という言葉を残している。自分が殺されるかもしれないと訴えかけている理由は何なのだろうか?
宏洋氏は、亡くなった大川隆法氏の息子さんで長男。
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そして長男ということもあって、この人が以前は後を継ぐ予定だったという。父の大川隆法氏がこの人と結婚しなさいという相手が嫌という理由と、その他にもいろいろと親子でもめて、今は大川家を出てしまっている。
現在は「反・幸福の科学」のYouTuberでもある。立派な幸福の科学、及び父親が敵という状況。
ちなみに父からいわれていた結婚相手が千眼美子さんという女性で元々は女優さんで、清水富美加という本名で活動していた。要は、この女性と結婚するのが嫌だということで家を出て、今は反・幸福の科学となっている。
元々は幸福の科学に在籍して後を継ぐくらいの人だったので、今でもつながりがあって内部情報がいろいろと入ってくるらしい。
それが、ここ数日間、宏洋氏の出していた動画が、結果的にとんでもないものになった。
なぜとんでもないか?それは、大川隆法氏の死に何かしら関係するかもしれないといわれているからだ。勿論、これは100%ではない。しかし、あまりにもタイミング的におかしすぎるのだ。
まず、時系列でいうと直近の3動画が注目だ。一番目のサムネイルが、「ついに粛清 大川隆法の長女・咲也加、権力闘争に敗北!公式HPからも名前が消える…」という動画。
その次の動画が、「2代目総裁確定?セカンドマザー・紫央さんが隆法と再婚した経緯について説明します」という動画。そして、直近動画が「これが最後の動画になるかもしれません」というサムネイル。
?なんと!!自分が殺されるかもしれないことを示唆している内容。その後、大川隆法が死んでしまったのである。
まず、一番初めの動画では、後継者問題が起きているという内容。次期後継者と言われている人が追放されたという。二番目の動画では、後継者争いに関わる人物の人柄を語っている。
そして、最後の直近動画が、なんと自分が殺されるかもしれないといった話になっている。この動画アップから24時間以内に大川隆法氏が亡くなったのだ。
後継者の簡単な図式は下記である。
長男 宏 洋 敵になっている
長女 咲也加 後継者予定だった
次男 粛清
三男 粛清
次女 粛清
大川隆法氏には5人の子供がいる。粛清とは後継者となることは無い。それは、人為的な操作が働いているらしいのだ。
それが、この長女の咲也加という女性。今までに次男、三男、次女を粛清していったらしいのだ。そして、長男は出ていっているので後継者としては、この咲也加さんがひとり残っているというのだからわけが分からない。
それが、この咲也加さん自身も粛清されたというのだ!後を継がなくなってしまったというのだ。これが大川隆法氏の亡くなる二日前の話。内部情報の漏洩というものは恐ろしい。
大川隆法氏は二度結婚しているらしい。後妻が紫央さんだ。現在、37歳。
宏洋氏がいうには、この後妻の紫央さんが本来、後継ぎするはずだった長女の咲也加さんを追い出した形となっているらしい。ちなみに、この5人の子供たちは全員前妻の子供ということだ。つまり、後妻との間には子供はいない。
そして、この後妻の紫央さんは5人の子供たちとは、あまり仲がよろしくなかったようである。「あなたたちには悪魔の血が流れている」と言っていたらしい。つまりは前妻が悪魔だってこと。うーん。こうなると宗教を通り越して、カルトの都市伝説だ。
幸福の科学では、組織から外れた人は皆「悪魔」へ変わるというのだから、こんなこと、信者はどのような気持ちで聞いていたのだろう。カルトは恐ろしい。
過去は変わらないはずなのに、教団に都合が悪くなると、過去世が変化するというのだから、まるで映画のようだ。
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これでお分かりの通り、長女の咲也加さんと後妻の紫央さんはズバリ、仲が悪い。そして、結局は大川隆法氏の後妻の紫央さんが権力争いで勝ったので、咲也加さんは追い出され、粛清されたという事らしいのだ。
そして、宏洋氏はまともに動画でこう語っていた。
「やっぱり(咲也加)邪魔じゃん!紫央さんとしては、今、37歳だから、僕の3個上ですね。隆法が今、67歳だから、隆法は放っておいたらあと、15年後くらいには死ぬと思うから、そしたらまだ紫央さんは50歳とかだから、全然まだまだ現役だから、自分が権力欲しいじゃない」
淡々と内部事情を語っていた。反・幸福の科学であり、反・父親という息子のストレートで正直な語りだった。
そして、何度もいうが、この二日後に大川隆法氏は亡くなった。
しかし、なんで咲也加さんは長女でありながら追放されたのだろうか?
すると、それも宏洋氏は語っていた。
それは、咲也加さんと大川隆法氏の間で運営方針が合わなかったという。なぜかというと、咲也加さんという人は現実主義者で、政党である幸福実現党や海外事業部などは赤字なので、反対していたというのだ。
そして、信者たちの前でおこなう、過去の偉人などを大川隆法氏自身に降霊?させて語るらしい霊言と言われているものが苦手だったらしい。
それもあるのか、免許皆伝という仕組みらしいのだが、長女の咲也加さんは免許皆伝になっていなかったとのこと。
よくわからないが、まだ生きているプーチンとかの生霊の降霊も大川隆法氏はやっていたというのだから、驚きものだ。ホントウ、アニメだ。
この降霊術?霊言?も長女の咲也加さんが後継ぎになるとできなくなって、存続していくことが不可能になってしまうことも粛清の原因の一つだったようだ。
あと、咲也加さんは無理に教団を大きくしたいという気持ちも無かったようだ。個人的には、うなずけることが多い。ただ、拡大させたいという気持ちは無くても、小さい教団の中でチヤホヤされたいタイプらしい。
咲也加さんの性格に関しては、宏洋氏はこう語っていた。
「とても執念深いタイプで人から何かされたら、いつまでも覚えている。嫉妬心というか、執念、恨みという性格が強くてこのまま泣き寝入りは絶対にしない。粛清に対する10倍返しではらわたを煮えくりかえしている」
大川隆法氏亡くなった後、改めてこの動画を観ると、怖い!!この二日後に大川隆法氏は死んだのだから。このタイミングってなんなのだろう。
実際にはただの病死なのかもしれないが、複雑な血縁関係が浮き彫りになってきた。そして、この宏洋氏の最後の動画である。自分は殺されるかもしれないと、もしも殺されたら近親者だと。
相続、遺産問題に詳しい田中喜代重弁護士によると、営利を目的としていない宗教法人に関わる家族であろうと遺産分割は法定相続に基づき、後妻に半分、残りの半分が5人の子供に均等に相続されることになる。
一方で、2,000億円とも報じられた幸福の科学の資産については「宗教法人の有する資産は相続される時にも課税対象にはならない。団体にそのまま引き継がれます」と指摘した。
一体、どんな経緯をたどってきた宗教家庭なのか。
本来、宗教というものは、この家庭を守るはずのものではないのだろうか。
宗教も、会社も決して悪ではない。それを組織化して、金銭が無謀にも絡み合い、そのうえ人間の愛憎もブレンドされて、いよいよエッヂを越え始めるのだろう。
(メルマガ『施術家・吉田正幸の「ストレス・スルー術」』3月4日号より一部抜粋)
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