解説
デサティス氏、日米関係を重視する方であるようです。
今回の訪問は、外交方面に不安をもたれているデサティス氏にとっても、未来の大統領候補と接点を持ちたい岸田首相にとっても、どちらにもメリットがあるものでした。
ところで、このデサティス氏、本当に米国大統領になるのでしょうか?
難しいというのが私の印象です。まず共和党内の指名でトランプ元大統領に勝てそうにありません。
デサンティス氏、先日に『自由になる勇気(The Courage to Be Free)』という本を出版しました。早速、それを買って拾い読みしたのですが、その主張に力がないのです。
トランプが大統領候補になった時にも『不具なアメリカ(Crippled America)』という本を出しました。
その本を読んだときに「あれ!?これは、真っ当な力のある主張だ」といった驚きがありました。その力がないのです。
デサティス氏の人気の源泉は前述した不法移民に対する断固とした対応ですが、これはトランプ氏の代表政策です。
「私はアメリカをこうしたいのだ!」という主張に乏しいのです。そのためか一時的にトランプ氏に迫った共和党内の支持率も落ちています。
デサンティス氏、米国共和党にとっては、あくまでトランプ氏に何かあった時の代打としての有力候補であって、本命にはなれないという印象です。
一方の民主党はバイデン大統領が出馬宣言しました。高齢が民主党内でも不安視されています。
来年の米国大統領選、その報道のされ方にも非常に興味があります。
PS
米国の大統領候補の本を読むことはおススメです。有権者に向けてわかりやすい英語で書かれています。また切り取りでない主張の全体像が把握できます。 (この記事はメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』4月30日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をご登録の上、4月分のバックナンバーをお求め下さい)
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