4月24日、首相官邸に岸田首相を表敬訪問したフロリダ州知事のロン・デサンティス氏。デサンティス氏と言えば来年行われる米大統領選の共和党有力候補として注目されていますが、はたして彼は合衆国第47代大統領の座を射止めることができるのでしょうか。今回のメルマガ『在米14年&起業家兼大学教授・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤先生が、「共和党内の指名でトランプ元大統領に勝てそうにない」として、そう判断せざるを得ない根拠を解説。デサンティス氏の主張の「力のなさ」を指摘しています。
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米国大統領候補デサティス氏の来日
来年の米国大統領選挙における共和党の有力候補であるフロリダ州知事のデサティス氏が来日しました。
デサティス氏は、イエール大学を優等、さらにハーバード大学ロースクールを卒業したピカピカのエリートです。
しかしながらその政策は泥臭いもので、不法移民に対してはトランプ大統領以上に厳しい対応をとっています。
不法移民を2機の飛行機で、マサチューセッツ州のマーサズ・ヴィニヤード市に送り込んだりしているのです。同州が不法移民を保護する政策をとっているからです。
「そんなに不法移民に優しくしたいのなら送り込んでやる」という事なのです。議会の承認を得て1,200万ドル(19億円)も使ってです。
そんな大統領候補であるデサティス氏が岸田首相と会ったのです。4月24日のニューヨークタイムズが報じているので紹介しましょう。
外交政策が未知なデサンティス氏、東京で日米の絆を絶賛する
「私は日米同盟の大きな支持者です」と、岸田文雄首相との30分の会談の後、東京で記者団にデサンティス氏は語った。
「日本は私たちの国にとって非常に重要な同盟国であり、強い日本はアメリカにとって良いことだと思いますし、強いアメリカは日本にとっても良いことだと思います」。
アメリカの知事が日本の首相と会談することは、特に来月広島で開催される主要国首脳会議(G7サミット)に近いことから異例とされている。
デサンティス氏の今回の訪問は、ポジティブな見出しが必要な外交政策の信頼性を高めるチャンスでもあった。
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