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山下達郎のラジオ声明で、皮肉にも浮き彫りになってしまった「楽曲」の素晴らしさ

ミュージシャンの山下達郎(70)にバッシングが集中している。ことの発端は、音楽プロデューサーの松尾潔氏(55)が音楽プロダクション「スマイルカンパニー(以下SC)」との契約を、不本意な形で解除されたと発表した1日投稿の以下のツイートだ。

このツイートが大拡散。山下といえばジャニーズ事務所所属タレントへの楽曲提供でも知られるため、「ジャニーズへの忖度では」とネット上は騒然となった。その後、松尾氏が自身の日刊ゲンダイ紙での連載「松尾潔のメロウな木曜日」で、ことの発端や弁護士を通じてのやりとりを掲載したことで、SNS上では山下とSCの対応に怒りの声が殺到し、大炎上状態となってしまった。

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注目の山下達郎ラジオ、批判するつもりが…

これを受けSCは、9日14時から放送の山下がパーソナリティを務めるFMラジオ番組『山下達郎のサンデー・ソングブック』内で「本人より大切なご報告がございます」と発表。当日は山下が約7分間にわたり自身の思うところを語った。

ところが、その「声明」の発表が番組中盤だったため、期せずして多くの人々が番組開始から30分ほどの間、山下の楽曲を聴くことになるという事態に。

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この日はRCA/Airレーベル時代の名盤『ムーングロウ』から「FUNKY FLUSHIN」「RAINY WALK」「愛を描いて」「TOUCH ME LIGHTLY」が、山下のコメントまでの間にオンエアされた。

このファンキーからメロウに流れる畳み掛けるような選曲に、怒り心頭であったはずの反山下派も思わず反応。そして従来のファンは改めて「達郎」の秀逸な楽曲に痺れた「ファンキーでメロウな日曜の午後」となってしまったのだ。これは松尾氏も、当の山下も予想外だったに違いない。

サブスクを解禁していない山下だけに、ここまで彼の楽曲を良い音で連続して聴ける機会は、彼のコアなファン以外であれば稀だろう。コメントが始まるまでの間、多くの「初めてのリスナー」に、RCA/Air時代の山下の曲はどう聞こえていたのだろうか。

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「楽曲に罪はない」を期せずして証明してしまった山下達郎

かねてから「楽曲に罪はない」という言葉を繰り返していた山下。この日の『サンデー・ソングブック』は、まさにその主張を証明することになったのは間違いないだろう。

なお、当然のことながら、ジャニー喜多川氏による性加害は許されるものではなく、今後も真相が追求されるべき問題であることは言うまでもない。MAG2 NEWSでは今までも、そして今後もジャニー喜多川氏の「性加害」問題について、積極的に取り上げていく予定である。

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山下と松尾氏を巡るこの騒動にはさまざまな「論客」も続々参戦し、当分収まりそうもない。しかし山下は現在、全国ライブツアー中で、5月からスタートしたアナログ盤の再発も9月まで続くこともあり、その楽曲に今後もますます注目が集まる気配が濃厚だ。

ジャニー喜多川氏の性加害をめぐる、山下達郎&スマイルカンパニー、ジャニーズ事務所、そして松尾潔氏との炎上騒動。これを機に全曲サブスクを解禁してみては?と思うのは私だけだろうか。

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image by: mag2news

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