ジャニー喜多川氏「性加害」の深すぎる闇。23年前の「国会審議」中身とジャニーズ“児童虐待の歴史”を紐解く

Tokyo,,Japan,-,January,22,,2020:,The,Offices,Of,Talent
 

元Jr.や元ジャニーズグループメンバーの告白が相次いでいる、故ジャニー喜多川氏の「性加害」問題ですが、23年前の国会でもジャニー氏の疑惑について審議されていたことをご存じでしょうか? 今回のメルマガ『モリの新しい社会をデザインする ニュースレター(有料版)』ではジャーナリストの伊東森さんが、ジャニーズ事務所の歴史を年代順に紹介しながら、1999年の「週刊文春」の一連の報道と、国会での審議内容について詳述。この問題の根深さと、宣伝に使うことでダンマリを決め込む大企業もジャニーズ事務所と「同罪」であるという事実を白日の下に晒しています。

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暗黒のジャニーズ事務所歴史を紐解く。2000年には「性加害」疑惑を国会でも審議、日本芸能界の“ガラパゴス”なシステム

ジャニーズ事務所社長であり、創業者であるジャニー喜多川氏(2019年死去)性加害疑惑問題で、事務所現社長である藤島ジュリー景子氏は14日午後、一連問題について謝罪する動画と文書を発表した。

藤島社長は、メディアなどから質問に答える形で見解を表明。会社運営に関わる重要な事項については、喜多川氏とそ藤島メリー泰子元名誉会長(2021年死去)「2人以外には知ることできない状態が恒常化していました」 と説明。

 性加害疑惑については、「当事者であるジャニー喜多川に確認できない」などとし、事実認定は避けた。

 一方、松野博一官房長官は15日記者会会見で、 「一般論として性犯罪、性暴力は被害者尊厳を著し踏みにじる行為で、決して許されない。同意ない性的行為は性暴力だ」(1)と厳しく批判。

 藤島社長は辞職せず、自らが被害者対策や経営改革に取り組むことで責任を取っていくという。また、外国特派員記者会館で性被害を告発したカウアン・オカモトさんと面会したことも明らかに。

ファン有志でつくる「PENLIGHT(ペンライト) ジャニーズ事務所性加害を明らかにする会」は14日、謝罪を評価したうえで、「再発防止措置を講じるためには、何が行われ、見過ごされてきかを明らかにする必要がある」とした。

目次

  • ジャニーズ事務所歴史
  • 2000年には国会でも審議
  • 日本芸能界”ガラパゴス”なシステム
  • ジャニーズ事務所歴史

ジャニーズ事務所の歴史

・1950年~60年代

アメリカ・カリフォルニア州ロサンゼルス出身日系人であるジャニー喜多川が、アメリカ西海岸エンターテインメント影響を強く受ける。

1952年に喜多川が来日し、アメリカ大使館通訳として勤務する傍ら、宿舎近所少年たちを集めて野球チームを結成。 チーム名は、「ジャニーズ」。

チームは映画館で「ウエストサイドストーリー」を鑑賞し、感動したことでダンス演習を始める。

1962年渡辺プロダクション系列会社としてジャニーズ事務所が創業。 1968年にフォーリーブスがデビュー。

・1970年代

郷ひろみ、1972年にデビュー。以後、川崎麻世(1977年)、近藤真彦(1979年)、田原俊彦(1980年)デビュー。

・ 1980年代

1982年にシブがき隊デビュー。1985年少年隊、1987年光GENJI、1988年男闘呼組デビュー。

・1990年代

SMAP、1991年デビュー。そ後、TOKIO、V6、Kinki Kids、嵐がデビュー。 滝沢秀明も人気を博す。

1999年、「週刊文春」が「芸能界で多大な影響力を持つジャニー喜多川氏がスカウトした未成年男子に対して優越的立場を利用し、性器を弄んだり、肛門性交するなど虐待をしていた」と報道。

・2000年代

2002年、タッキー&翼デビュー以降、NEWS(2003年)、関ジャニ∞(2004年)、KAT-TUN(2006年)、Hey!Say!JUMP(2007年 年)デビュー。

・2010年代

NYC(2010年)、Kis-My-Ft2、Sexy Zone(2011年)、A.B.C-Z(2012年)、ジャニーズWEST(2014年)、King & Prince(2018年デビュー)。一方、2016年にはSMAP解散騒動が勃発。

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