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選挙だけじゃない。元明石市長の泉房穂さんが教える「一般庶民が政治を動かす方法」

今年4月までの12年に渡る市長在任中、徹頭徹尾市民の声に耳を傾け続け、明石市を自他ともに認める「日本一子育てのしやすい街」にした弁護士で政治家の泉房穂さん。そんな泉さんの有料メールマガジン『泉房穂の「何でもOK!」』が、10月6日に創刊されました。政治問題から個人的な悩みまで「どんな質問にも答えを返す」と宣言する泉さんに、いったいどのような問いが寄せられたのでしょうか。そしてそれらに対する泉さんの回答とは?今回は創刊号から特別に、Q&Aの一部を抜粋してお届けします。

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どんなボールでも投げ返す!泉房穂さんへ読者から投げられたボール(質問)への回答

どの政党、どの方に投票したら良いかがわかりません

Question

選挙についての質問です。どの政党、どの方に投票したら良いかがわかりません。マニフェストを見て投票しようにも、その党は危ないと言われたり、その人は掲げたマニフェストボールを守らないと言われたり、誰を選んで良いかわからずいつも投票できずにいます。

どのように選んだら良いか教えてください。よろしくお願いいたします。

泉房穂さんからの回答

いつもお伝えしていますが、私自身は現在、特定のどの政党も特に支持してはおらず、特定のどの政党とも特に敵対するつもりはないというスタンスです。選挙の際も、政党よりも、むしろ候補者を中心に選ぶようにしています。子ども施策を大切にしている候補者だからとか、障害当事者として声をあげてくれそうだからとかいった感じで投票しています。これといった候補者がいない場合でも、棄権したり、白票を投じたりはせず、ベターと思う候補者の方に投票するようにしています。

投票に際しての選び方は、まさに人さまざま。正解があるわけではなく、政党で選ぶのもありだし、性別や年齢などで選ぶのもありだとは思っています。いずれにせよ、せっかくの一票、大切に使ってくださいね。

次の選挙が行われるまでの間にできることはある?

Question

今は税金も社会保険料も高くて、経済に回すお金が全然ありません。

政治が良くないのは分かりますし、変えるためには選挙に行かなければならないことも理解しています。

ただ、選挙が行われていない「今」に一般市民である私ができることはないのでしょうか。次の選挙が行われるまで「今」はただただ我慢して耐えるしかないのでしょうか。

今できることがあるのであれば教えてほしいです。

泉房穂さんからの回答

選挙のときだけ動くのではなく、選挙のないときでも動くことはできると思っています。動くと言っても、そう難しいことではなく、SNSで声をあげるとか、「いいね」のボタンをひとつ押すだけでも意味はあります。その積み重ねが力となって政治を動かしていくのだと、私は本気で信じています。友人と愚痴を言い合うことだって、世論形成の面で十分に意味はあります。何もしないで我慢して耐えるのではなく、何かしらの声を出し続けていきましょう。

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政治家に転身する前に準備しておくべきこととは?

Question

僕は阪大工学部の3回生です。2週間前のこと、泉さんの『社会の変え方』がAudibleで配信されていたので、暇つぶしになればと思って聴いてみたのですが、大変なことに、泉さんの弱者を想う気持ちにすっかり心を打たれてしまいました。

元々はエンジニアとして人生を全うするつもりでしたが、それだけでなく、弱い人にやさしい泉さんのような政治家になりたいとも強く思うようになりました。40歳ごろで政治家に転身しようと考えているのですが、それまでに準備しておくべきことがあれば教えてほしいです。司法試験の勉強はすでに始めています。

泉房穂さんからの回答

私の場合、20代の半ばの頃に、石井紘基さんから、政治家になる前に、まずは弁護士になることを強く勧められ、その道を歩むことになりました。

「急いで政治家になってはいけない。まずは世の中を知ることだ。弁護士として本気で人助けをしなさい。そうすれば様々なことが見えてくるはずだ。その経験をしたうえで、政治家になった方が、いい政治家になれるから」というのが、そのときの石井紘基さんの言葉でした。「弁護士になっていれば、選挙での落選を恐れず、胸を張った仕事のできる政治家になれるから」とも言われました。

その当時はピンときませんでしたが、今となっては、石井紘基さんのそのときの言葉の意味がよくわかります。

  1. 世の中を知ることと
  2. 生活の糧があることの重要性

と言ってもいいかもしれません。心ある政治家になってくださいね。応援しています。

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image by: 農林水産省, CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

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1963年 明石の漁師町の生まれ。明石西高校、東大(教育学部)卒業後、NHKディレクター、石井紘基氏の秘書などを経て、弁護士。衆議院議員を経て、社会福祉士の資格取得。2011年より12年間、明石市長。柔道三段、手話検定2級、タコ検定達人。

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【著者】 泉房穂 【月額】 ¥550/月(税込) 【発行周期】 毎週 金曜日

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