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仏の顔は1度だけ。優秀な人材を見極めるのは「同じ質問かどうか」

仏の顔も三度まで、とは言いますが、三度も同じ話をさせる人はビジネスでは「使えない人」に認定される。そう話すのは無料メルマガ『サラリーマンで年収1000万円を目指せ。』の著者・佐藤しょうおんさんです。佐藤さんはビジネスで優秀かどうかを見極める方法を紹介しています。

同じことを訊かない

私がサラリーマン時代に、その人が優秀かどうかを見極めることに使ったのが、同じ質問をするかどうかなんです。特に重要な情報については、同じ話を何度もさせる、つまり質問してくる部下は、例外なく使えない人でした。

もちろん重要なことについては、これは重要なことだから必ずちゃんと覚えるんだよ、とクギを刺しているわけで、そうやって伝えられたことをあっさり忘れる、言われたことができない、間違った解釈をするとなると、人の話を聞いていたわけ?ってことになるわけですよ。

ここで私の若い頃の話をすると、とあるバイト先でメチャメチャ厳しい社員の人がいまして、社内で怒鳴るなんてのは当然で、つまらないミスをしようものなら、1時間くらい叱るんですよ。そこには若い女性のアルバイトもたくさんいたんですが、その社員が部屋に入ってきた瞬間に、空気がビシッとするというか、ピリピリという音がする雰囲気が漂うんです。

その人がまた記憶力が良くて同じことを説明する時には、

● お前にこれを教えるのは、これで2回目なんだぞ!

って言うわけですよ。ま、繰り返し教えてくれるのは、2回目までで、3回目からはケリが飛んできました。

今じゃそういう人ってパワハラって呼ばれてしまうわけですが、私はこういう人に厳しく躾けられたために、背中に一本太い線が入りました。その結果同じことを訊かないように、相手に言わせないようにする姿勢が身に付いたんです。ま,何度も怒鳴られたので、自然に身に付いたところが大きいんですがね。

それがその後に非常に役に立ちました。人って大事な話をする時には、ちょっとだけ顔が締まるというか、雰囲気がスッと変わるんですよ。その変化を逃さないようにして、そこからは真剣に聞くモードに入るわけです。たったそれだけのことで、説明が一発で頭に入って来る、だから同じことを訊かないですむわけです。

だから逆に、自分が上司になった時に、それができる人をエコヒイキしたくなり、できない人を大事なラインから外すということをするようになったわけです。

でもこれって、上司部下の関係ではなくて、顧客との関係なら当然なんですよね。顧客の依頼したことを正しく理解して処理するのは当然ですし、一度で記憶するのもまた当たり前のことですからね。まさか顧客に、

■ 昨日の話、忘れちゃったんでもう一度教えて下さい

なんて言えるわけがないんですから。

ですから顧客とフェーシングして仕事をする営業のような人は、この点がちゃんとしている人が多いんですよ。でも社内でだけ仕事をしている人については、半分とは言わないですが、それに近い比率で、同じことを何度も言わせる人がいるんですよね。

それくらいグダな人がたくさんいるので、あなたがビシッとしていたら、それだけであなたの評価は上がるんです。私もそうやって社内での評価を上げましたから。大事な話は一回で理解し、同じことを相手に言わせない、それを肝に銘じるだけで、あなたは買われてしまうはずなんです。昔はこの程度のことは差別化にならなかったんですが、世の中がダルな方向に流れていくと、こんな当たり前のことがプラス加点されるんですから、サラリーマンで出世するのって案外簡単なんですよ。

image by: Shutterstock.com

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【著者】 佐藤しょ~おん 【発行周期】 平日刊

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