朝鮮日報の取材を総合すると、当時の現場検証過程で韓国軍は実際に北朝鮮GP地下施設が破壊されたかどうかは十分に確認できなかったものとみられる。検証団に含まれたある領事級将校は「銃眼溝の埋没などはあえて北側に行かなくても韓国側GPでも観測可能なものだった」とし「さらに一部の銃眼溝は『地雷埋設地帯』が前にあるというので直接観察も難しかった」と話した。
彼は「現場検証に出る前に受けた事前教育で、北朝鮮の地下施設が破壊されたかどうかを必ず確認するよう指示を受けたが、現場では『爆破で埋もれている』『ここが地下施設への入口なのに土で塞がれた』という北朝鮮側の話を聞いて、別に検証できずに帰ってきた」と話した。彼は当時、現場検証を約1時間30分で終えたと話した。当時、軍が配布した現場検証チェックリスト自体も「銃眼具が不能になったのか」のような肉眼で判断できる要式行為(ここでは形式的な確認ほどの意)に近かったという。
北朝鮮GP検証では、韓国軍の観測装備を利用した地下施設探知過程もなかったという。軍高位関係者は「韓国軍が地下施設破壊可否を観測できる地表透過レーダー(GPR)など地下観測装備携帯を要請したが、北朝鮮が搬入を拒否したと理解している」とし「結局金属探知機・レーザー距離測定器・カメラなどを持っていった」と話した。
別の現場検証スタッフは本紙に「金属探知機から地下空間があるという信号が出て地下施設があるか確認を要請したが、北側から進入路が塞がれたとしてこれに応じなかった」と話した。当時、一部メディアは「内視鏡装備で確認した」と報道したが、軍関係者は本紙に「該当装備は使用したことがない。誤った報道だ」と述べた。ある軍関係者は「当時『地雷地帯』を理由に銃眼具をチェックできなかった事例が複数のGPから出たが、一部の韓国人検証人員は『立て札があまりにも新品のように見える』と話した」と話した。
それでも国防部と合同参謀本部は現場検証5日後のブリーフィングで「北朝鮮GPから兵力と装備が完全に撤収したことが確認された」とし「北朝鮮GPが監視哨所としての任務遂行が不可能だと評価し、不能化が達成されたと判断した」と明らかにした。虚偽発表という疑惑提起が出ている理由だ。牙山(アサン)政策研究院のヤン・ウク研究委員は本紙に「当時GP不良検証疑惑が事実か検証するために監査院監査や外部機関の客観的調査が必要と見られる」と話した。









