「NHK解約運動」がSNSで加速している。「スマホ受信料」の件かと思いきや、それだけではない。先月28日のJアラート発令をめぐり、NHKが悪質な“大本営発表”を行ったと批判されているのだ。
NHK「令和の大本営発表」に怒りの声
先月28日の夜10時46分、北朝鮮から「ミサイル」が発射されたとしてJアラートが発令された。だがこの「ミサイル」は実際には、北朝鮮が事前に打ち上げを予告していた人工衛星にすぎなかった。
それをよく知る人々の反応は冷ややかで、ネットでは「危機感を煽って政権支持率をアップさせるための無駄なJアラート」との指摘も。この夜、国民の怒りの矛先が、北朝鮮よりもむしろ日本政府と自民党に向けられたことは弊サイトでも既報のとおりだ。
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そんな“茶番劇”からもうすぐ10日になるが、いまだ人々の心には怒りと疑念が渦巻いたままのようだ。とりわけ、NHKに対する批判の声はネット上で増加の一途をたどっている。
「あの日、NHKは国内向けに“ミサイル”が発射されたと危機を煽っておきながら、海外向け英語ニュースでは“衛星”が打ち上げられたと報じていたんです。このこと自体はJアラート直後から指摘されていたのですが、その“ダブスタぶり”が広く拡散。ここにきて、NHKが大炎上する異常事態となりました」(ネットメディア編集デスク)
この件をSNSや掲示板で調べると、
《またNHKがフェイクニュースを流したか。もう組織として解体するしかないな》
《大本営発表に受信料なんてびた一文も払いたくないんだが》
《NHKって絶対に「持ってるだけでスマホ受信料」も狙ってるよな》
《NHKは自民党の犬。いや自民党がNHKの犬か》
《こいつら誰の受信料で好き勝手してやがるんです?》
など、NHKに対する“辛口のご意見”が乱れ飛んでいる状況だ。
NHKはいかに嘘をついたのか?
Xで最もよく閲覧されたのは、おそらく山崎雅弘氏(戦史/紛争史研究家)の投稿だろう。前回記事のラストでも紹介したのだが、あらためてわかりやすく引用する。このような冷静な指摘が拡散されることで、「“大本営発表”の片棒を担いだNHK」が批判の矢面に立たされることになったわけだ。
NHKは、国内向けには「政府大本営発表」をそのまま踏襲して「ミサイル」と報じつつ、海外向け英語ニュースでは現実に即して「サテライト(衛星)」と報道。
これ意味わかりますか?
NHKと自民党政府は、日本国民に戦時意識を持たせるためにウソで危機感を煽っているんです。
NHKは、国内向けには「政府大本営発表」をそのまま踏襲して「ミサイル」と報じつつ、海外向け英語ニュースでは現実に即して「サテライト(衛星)」と報道。
これ意味わかりますか?
NHKと自民党政府は、日本国民に戦時意識を持たせるためにウソで危機感を煽っているんです。https://t.co/eRAgwrxpZi
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) May 28, 2024
先の編集デスクが見解を述べる。
「ニュース報道において、(1)人工衛星、(2)『人工衛星』、(3)ミサイル、(4)『ミサイル』は、それぞれ意味が異なる表現です。(1)や(3)が客観的な事実として物体を特定しているのに対して、カギカッコ付きの(2)や(4)は“相手はそう称しているけど、こっちはそうは思ってないからね?”という意味あいになる。それを踏まえて今回の一連の報道をみると、NHKはことばの微妙なニュアンスや日本語と英語の違いを“悪用”して、嘘は報道していませんと言い訳できるギリギリのところで視聴者をミスリードしたように感じられますね」(同)
とはいえ、嘘はついていないとNHKに開き直られて納得できる視聴者は少ないだろう。「NHK解約運動」が加速するのも無理からぬところだ。
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「人工衛星と称した事実上の弾道ミサイル」はどこに消えたのか?
先の編集デスクによると、北朝鮮の「ミサイル」をめぐる国内報道では、さらに気になる点があるという。
「実は過去に、NHKを含むTV各局や新聞各紙が「人工衛星と称した事実上の弾道ミサイル」というフレーズを好んで使用していた時期があるんですよ。単なるカギカッコ以上に『北朝鮮は衛星と言っているけれど、実際はそうじゃないんだぞ!』という含意が感じられる表現ですよね。ただ、なぜか2023年を最後にぱったりと使われなくなってしまいました」(同)
グーグルでは、キーワードを半角ダブルクォーテーション(””)で囲むことで、完全一致フレーズのみを検索できる。これと期間指定を組み合わせ、ニュース記事のみを対象に「(人工)衛星と称した事実上の弾道ミサイル」を調べると、たしかに昨年11月頃を境にこの表現はほとんど使われなくなっている。
「事実上の弾道ミサイル、という表現は“さすがに盛りすぎ”との判断から、単なるカギカッコ付きの『人工衛星』に移行したのかもしれませんが、各社一斉というのが気持ち悪いところ。新聞社や出版社のニュース原稿は、各社独自の表記ルールや記者ハンドブックにしたがって書くのが通例。逆に言うと、媒体によって多少の揺れは生じるはずなんですよ」(同)
だが、実際はそうなっていない。ということは、NHKなり新聞各社なりに対して「きょうから『人工衛星と称した事実上の弾道ミサイル』という表現は控えるように」と指示した何者かがいる、ということだろうか。あるいはマスコミ側の忖度である可能性もあるか。
「そういえば、ネットで見かけて『なるほど』と思わず膝を叩いたナイスツッコミがあります。ソースが見つからず記憶ベースですが、だいたいこんな感じの指摘でした」(同)
よみ人しらずで恐縮だが、下記に引用しよう。
(1)28日夜に北朝鮮から発射されたのは「ミサイル」で、もし直後に爆発しなければ、沖縄県に着弾する恐れがあったから、わざわざJアラートを発令して国民を守ってくれたんだよね?
(2)つまりあの夜、北朝鮮が攻撃を失敗さえしなければ、わが国は本格的な交戦状態に入っていた、ということだよね?
(3)それって完全に有事だよね?もうすでに戦争が始まってるよね?たまたま偶然、ラッキーな敵失で「ミサイルが着弾しなかっただけ」で、どうして平時モードに戻るの?
北朝鮮が日本を攻撃する意図でミサイルを発射したのであれば、その時点で戦争状態のはず――言われてみればたしかにそのとおり。「攻撃が失敗しちゃったから、さっきのはノーカウントでいいよ!じゃあまたね」のような茶番劇がなぜ繰り返されるのか、NHKの見解をぜひ聞いてみたいところだ。
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X(旧Twitter)の反応
北朝鮮:flag-kp:は大嫌いだが、日本は姑息で惨め。NHKは、国内ニュースではミサイル、飛翔体といい、NHKの海外ニュースは始めから人工衛星という。国内世論操作は明らか。もっと正々堂々北朝鮮と対峙せよ。姑息すぎる、小物すぎる。
— 志高野久夫 (@p2FLgsdfPUOQogp) May 31, 2024
北朝鮮のミサイル発射に関してNHKは日本国内向けには「ミサイル」で海外向けには「サテライト(衛星)」と報道しているんですよ
それとか日本政府が北朝鮮に対して厳重に抗議したって北京にある北朝鮮大使館にFAX1枚送信するだけなんだってね~
もうホントに大丈夫なのか? 日本国は
— ISAO (@modellerz) May 30, 2024
「【NHKニュース速報】北朝鮮からミサイル発射とみられます 建物の中,又は地下に避難して下さい #Jアラート 対象地域:沖縄県(22:48)」←ナメてんの?何日も前から報道で『人工衛星の打ち上げ』って言ってたよな?無論お前ら自身も。視聴者を3歩あるくと忘れる鶏だと思ってるのか!https://t.co/y1ieGgGhwt pic.twitter.com/LSQqxjn5wB
— 矢口真里夫@憲法改悪は99%決定。#自民党改憲草案 を読んで後悔せよ (@PistonMach) May 27, 2024
https://t.co/r9onGQviXT
NHKのネット配信が「必須業務」に。スマホを持っているだけで受信料が発生するのか?
あさましい組織:face_with_symbols_on_mouth::anger::dash:#NHK解体— 日ノ本ゆう団子🍡:jp: (@UGN9IAPpaP18qC6) June 6, 2024
3日前のJアラートの件、NHKは国内向けには北朝鮮からミサイルだミサイルだって騒いでたけど、国外向けにはsatelight(衛星)って発表してるんだよね。国内の危機や対外憎悪を煽りたい意図でもあったのかな?
あと繰り返し言うけど、事前に北朝鮮から日本に対して衛星打ち上げの通知は為されてます。— IT屋のNAO Ver2.0 (@IT_n2lb) May 30, 2024
NHKは「米中対立」を軸にした報道に偏り、台湾有事をニュースで煽るが、台湾有事に関する。米中合意の詳細には触れない。#台湾有事 #バイデン大統領 https://t.co/Sxxs0y2EgM
— Hokko Ringo (@p_msy) May 12, 2024
次の政権で
第64条の受信料支払い義務の撤廃法案を策定し、通過させましょう:anger::anger::anger:国民は怒っている:anger::anger::anger:
放送法第4条違反
これにより、支払い拒否や解約について
正当性が成り立つのか調べます:anger:#NHK は情報修正及びコロナお注射接種死亡者、被害者に謝罪せよ。#NHK解約運動#NHKは要らない pic.twitter.com/pzdkBGLEPg— kuokea (@kuokea) June 3, 2024
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