──最初はアルバイトとして入社された。
<中島>
23歳の時です。
経理は未経験だったので、夜間学校に通って勉強しましたし、電話番はできない代わりに、配達でもトイレ掃除でも何でもしますと言って、4トントラックの免許を取得して運転したりもしました。
その時に、「ああ、そうか。仕事に貴賤はない。必要だからその仕事が存在している。どんな仕事でも一所懸命やろう」と思ったんです。
そこに、父から言われた「プラス1」を足せばきっと私らしい仕事ができると。
そういう中で、カップアイスの蓋を開けやすくする改善提案をしたところ、これが採用されて賞をもらいました。
バイトでも分け隔てなく表彰してくれる社風に感動しましてね。
学校の先生になりたいという未練を捨て、社員登用試験を受けて正社員になったんです。1978年、25歳の時でした。
★本記事は『致知』6月号特集「希望は失望に終わらず」より一部抜粋したものです。
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