元SMAPの中居正広(52)が芸能界引退を正式に表明。その原因となった“女性トラブル”について、フジテレビ専務時代に報告を受けたという現関西テレビ社長の大多亮氏は、22日の記者会見で「非常に重い案件」「ある種の衝撃を受けた」と説明しました。この大多社長のようすに驚いたのは、芸能記者歴30年のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さん。大多社長と鈴木保奈美の“不倫愛”ネタを追いかけていた当時を思い出さずにはいられないと語ります。
フジテレビ元専務、現関西テレビ社長の大多亮氏が記者会見
1月22日、しばらくぶりで関西テレビの大多亮社長を拝見し、とても懐かしくなりました。
今から30数年前、女性問題で大多氏を散々追い掛け回した記憶が一気に蘇ってきます。
それと同時に脳裏によぎったのは、少し前の『あさイチ』(NHK)に出演した際の鈴木保奈美です。30数年前と変わらないわがままぶりに、思わず苦笑してしまいました。
午前8時15分からの『あさイチ』は、女優さんにとってはとても大変な番組だと思われます。もしかすると前日の夜から、ドラマの収録後、寝ないで来るような状況だったとしてもおかしくない時間帯ですから。
番組内には“みんな! ゴハンだよ”という人気コーナーがあり、料理研究家たちが作った料理を調理後、MCの博多華丸・大吉やゲストが試食し「おいしい~!」と舌鼓を打つのが通常の流れ。
ところが、この日出演した鈴木は“食べたら眠くなって、次の仕事ができなくなる”との理由で、ひとりだけ食べなかったのです。
使った食材にアレルギーがあるなら致し方ないとしても、そんな理由で、お愛想でも一口も食べないなんて…NHKの朝番組にまったく似つかわしくない前代未聞のシーンに、私は“相変わらず頑固だなぁ…”とひとり、苦笑してしまったわけです。
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「敏腕プロデューサー」大多亮のお気に入りは「鈴木保奈美」だった
ベテラン芸能記者なら、「大多亮」という名前を聞けば、すぐに思い浮かぶのは鈴木保奈美だと思います。
大多氏がプロデューサーを務め、鈴木を主演にした『東京ラブストーリー』は、1991年1月期にオンエア、織田裕二の人気を不動のものとし、鈴木の「カ~ンチ!」は平均視聴率22.9%、最終回には32.3%という記録を呼び、今では考えられないような数字を記録しました(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。
しかしこの2人、実はプライベートで既婚者の大多氏と鈴木が不倫関係にあったと噂されていました。
当時の大多氏は32歳、鈴木は24歳。
大多氏はきっぱり否定していましたが、自分のプロデュース作品にキャスティングした女優とは、マンツーマンで演技指導や芝居論を展開することは有名な話でしたし、のちに自身の著作本で「保奈美を愛おしく思えた」と書いたり、一部写真週刊誌にはプライベート・ツーショット写真まで撮られてしまいました。
鈴木のデビューのきっかけは“ホリプロタレントスカウトキャラバン”でしたから、当時の所属事務所にとっては、今で言う綾瀬はるかのような存在。当然、人気名プロデューサーと人気女優の交際を、私たち芸能記者は必死で追いかけたわけですが、その取材は一筋縄ではいかなかったことが懐かしく思い出されます。
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鈴木保奈美と大多社長は相思相愛だった!? それにしても…
そういえば、鈴木保奈美は当時の担当マネージャーに「大多さんと結婚できなければ女優を辞める」とまで漏らしていたと、聞こえてきたこともあったような…。
中居正広・フジテレビの“女性トラブル”をめぐる大多氏の記者会見を見て、30余年ぶりに、そんな当時の記憶が一気に蘇ってきます。
ただそんな中、大多氏の会見で私が強い違和感を覚えたのは、被害女性について問われ「とにかく、彼女のケア、プライバシーを守ることを最優先にした…」と答えた部分でした。
かつて、デビュー5年目のホリプロ一押し女優と不倫関係にあった人物とは思えないメンタリティギャップ、心境の変化(?)に思わず言葉を失ってしまいます。
あのヤンチャだった時代を知っているだけに、もう少し機転の利いた、もう少し気の利いた発言はできなかったのかと思うばかりです。
関テレ社長からフジテレビ社長に栄転!?の噂もある大多氏。不倫はさすがにマズいですが、いつまでもあの、ブイブイ言わせていた頃の輝きは失って欲しくない…そう思う私です。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
image by: 鈴木保奈美(@honamisuzukiofficial) 公式Instagram