三菱UFJフィナンシャル・グループが、ネットバンキングを中心とした個人顧客向けの新ブランド「エムット」を立ち上げ。そのテレビCMに俳優の木村拓哉(52)が起用されることがわかりました。“三菱の顔”といえば、今でもロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手(30)が思い浮かぶという方が多いと思いますが、なぜ同グループは「大谷⇒キムタク」への“継投”を決断したのでしょうか?芸能記者歴30年超のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが解説します。
木村拓哉が三菱UFJFGの個人向けブランド「エムット」の顔に
三菱UFJフィナンシャル・グループの個人向け新ブランド“エムット”の顔が、木村拓哉になりましたね!
これにより、ナショナルクライアントである同グループの新CMキャラクターは、2012年の夏から契約を継続している石原さとみと、キムタク、水上恒司の3人になりました。
三菱UFJといえばほんの数日前まで、店舗ではロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平の笑顔があちこちで見られたような気がするのですが…。
調べてみると、実に2018年から昨年度まで6年間にわたって、大谷は同グループのイメージキャラクターを務め、ブランドイメージの向上に貢献してきたんですね。
今やMLBの顔となった大谷ですが、メジャー挑戦の陰にはスランプや手術など様々なアクシデントがありました。そんな大谷のサクセスストーリーを6年間、陰でじっと支え続けたのは同グループだったわけです。
【関連】キムタク次女・Kōki,の「結婚相手選び」を芸能記者が今から心配する理由。2世女性芸能人はダメ男に騙されやすい!? 趣里、梅宮アンナと共通点も…
なぜ三菱は大谷翔平と“契約更改”しなかったのか?
しかし昨年3月、ついに大谷と三菱UFJの“蜜月関係”は引き裂かれることになりました。大谷ファンや三菱UFJの顧客でなくとも、この降板劇を不思議に感じた方が多かったのではないでしょうか?
私も気になっていたのですが、その理由を分かりやすく言えば、「大谷がビッグになりすぎたから…」という説明が適当かもしれません。
三菱UFJ側は、これまで大谷に年間3億円の契約料を支払ってきました。
これは三菱に限らず、大谷の契約料の相場として、「クライアント1社3億円」というお約束があったからです。
ところが、それが昨年の契約更新の際、大谷側の条件が“1社10億円”に跳ね上がったようなのです。
日本人特有の“人情”に絡めた契約更新打診に対し、大谷の成績や社会的影響力をビジネスライクに割り切るエージェント。相反する両者は完全にデッドロックに乗り上げてしまった――というわけです。(次ページに続く)
【関連】玉木雄一郎氏「備蓄米は動物のエサ」発言の「何が」有権者を怒らせたのか?5つの論点。「玉木、コメで遊ぶな」生理的嫌悪感も
芸能関係者も「予想外」と舌を巻くキムタクの絶好調ぶり
この交渉が決裂したあと、私は「大谷に代わる人材」はいったい誰になるのか、ずっと注視をしてきました。
大谷と同様の“偉大なる遺産”を継承する、“世界的な活躍”と“清潔感”を兼ね備えたイメージキャラクターは誰なのか?と。
そして、そんな世間の関心も薄れ始めた約14ヶ月後、同グループから発表されたのが「キムタク」だったのです。
私は広告業界にいる知人から、「大谷の後任は、おそらく世界的に活躍するアスリートというのが大前提にあっての人選になるだろう」と聞いていましたから、バレーボールの高橋藍とか石川祐希、サッカーの三苫薫、やり投げの北口榛花あたりだろうと勝手に想像していたのですが…。
ところが5月27日、私たちの前に現れたのは、同グループのイメージカラーであるダークレッドを身にまとった“show must go on!”木村拓哉だったのです。
下世話な話をしますが、もともと大谷に支払うはずだった3億円の契約料は最終的にどうなったのでしょうね。石原、キムタク、水上で1億円づつ分け合った、なんてことは考えられないにしても…。
昨年3月に“1社10億円”とエージェントが決めた大谷のクライアント契約料。ちなみに石原さとみのCM出演料は3,000~5,000万円と言われています。
【関連】timelesz菊池風磨に仕掛けられた「結婚破談の罠」…白石麻衣との熱愛が「5年どころか永久に」成就しない理由とは?
それにしても、一時はすべてのクライアントからそっぽを向かれていたキムタクが、『グランメゾン・パリ』をスマッシュヒットさせ、劇場版『教場』に出演、さらに数千万~1億円とも言われるCM契約料を引っさげて9社目の三菱Gと契約締結という現状は意外というか…。
なんだか原稿を書きながら、ため息が止まらない私です…。
【関連】『天下一品』閉店ラッシュの真相。FC契約都合で撤退も「スープが薄い店舗ばかり消えている」という天一難民の直感が「鋭い」理由
【関連】永野芽郁の「大河出演辞退」NHKは引き止めるべきだった!? 映画『かくかくしかじか』意外な盛況、二股不倫の悪影響はCMが主か
【関連】広瀬アリスと交際発覚、赤西仁の抗議が“逆ギレ”くさい理由。「2人でトイレットペーパー買い出し」ベテラン芸能記者はココに注目する
プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao