一方、米国務省は26年7月、「米国の主権に対するICCの脅威を取り除く」との声明を発表し、8月には赤根氏と検察局所属でセネガル出身の弁護士を制裁対象にするとしました。
この制裁の理由を「ICCの管轄権に同意していない政府の職員に対する捜査、逮捕、拘束、起訴を進めようとする取り組みに直接関与してきた」と説明しています。
ーーICCは決して負けない。正義は常にこれと対局にあるものに優越する。
いや、優越しなければならない。
英語では「Justice will and should prevail」となるが、その信念を貫く。
これは、トランプ米政権による制裁措置を受けた赤根所長が、日本のメディアに語った言葉です。
Justice will and should prevail。 勇気付けられる言葉です。
法律の世界には昔から “Justice will prevail”(正義は勝つ)という格言があります。
しかし赤根所長は、そこに “and should” という言葉を挟み込みました。
「正義は勝つ(will)」という楽観論ではなく、「強大な権力の前で、正義は放っておけば負けてしまうかもしれない。
だからこそ、私たちが絶対に勝たせなければならない(should)」という凄まじい覚悟です。
権力や力に屈しそうになったとき、正義を「勝つもの」として待つのではなく「勝たせるもの」として一人ひとりが支える──。
このフレーズには、国際法の未来を背負う日本人トップの不屈の信念が込められているのです。
ちなみに日本はICCの加盟国の中で最も多い「分担金」を支払っている最大拠出国です。
みなさんのご意見、お聞かせください。
この記事の著者・河合薫さんのメルマガ
image by: olrat / Shutterstock.com









