節税効果も。なぜ国民年金の前納はここまで割引きされるのか?

nenkin20171004
 

誰もが一度は見聞きしたことがあるはずの「国民年金前納割引制度」ですが、実際に利用している方は意外と少ないのではないでしょうか。今回の無料メルマガ『年金アドバイザーが教える!楽しく学ぶ公的年金講座』では著者のhirokiさんが、思った以上におトクな国民年金前納割引制度のメリットについて、わかりやすく解説しています。

国民年金保険料をまとめて支払って割引を受けてお得に納める前納!しかも節税にも効くぅ~!?

8月末までに、口座振替で国民年金保険料6ヶ月前納を初めて申し込んだ人は、10月末に6ヶ月分の国民年金保険料が引き落とされます。金額は97,820円になります。通常は16,490円×6ヶ月=98,940円ですが、1,120円の割引(ちょこっとだけですね・笑)。

国民年金保険料前納額(厚生労働省)

また、納付書やクレジットカードも割引はありますが、毎月納めるより半年前納なら800円の割引になります(納付書で納付の場合、普通の納付書で6ヶ月分まとめて早く納めても早割は適用されません。前納専用の納付書が必要です)。

あと、毎月国民年金保険料を引き落とししていた人(例えば8月分の国民年金保険料は翌月末が支払い期限なので9月末に引き落としとかだった人)は、この10月31日に6ヶ月前納する時に、9月分の国民年金保険料も同時に引き落としになります。だから、さっきの厚生労働省のホームページでは半年前納は97,820円と書いてありますが、9月分の割引無しの保険料16,490円も合わせて口座から引き落としされるので、合計114,310円が引き落とされるから口座残高に気をつけましょう。

よって、初めて6ヶ月前納を利用する場合は事実上7ヶ月分の国民年金保険料を引き落とします

※注意

引き続き半年前納にされてる方は、6ヶ月分のみ。7ヶ月分引き落とされるのは新規申し込みの人

引き落としの通知は口座引き落とし前1週間内くらいに通知が来ます。なお、引き落とし時に6ヶ月前納の口座振替時に保険料を引き落とせなかった場合は、自動的に毎月引き落としに変わります。これは、割引はありません。次回6ヶ月前納の引き落とし(翌年4月末)があるまでずっと割引無しの毎月引き落としです。つまり、10月分の保険料は11月末というふうにその月の分を翌月末に引き落とす普通のやつ。

新たに6ヶ月前納の手続きは必要ありません。なお途中他の前納に変えることはできます。別の前納に変更の都度手続きが必要です。

口座振替やクレジットカードで途中1年前納とか、2年前納に変更したい人は来年の2月末までに申し込む必要があります。引き落としは4月末(4月末が土日祝にあたる場合は5月1日とかにズレる事もある)。

print
いま読まれてます

  • 節税効果も。なぜ国民年金の前納はここまで割引きされるのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け