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海外勢に景気敏感セクターへのボジション比率を高める動き【クロージング】

8日の日経平均は大幅に続伸。648.90円高の28139.03円(出来高概算13億8916万株)で取引を終えた。オプションSQに絡んだ商いは売り越しと観測されているが、半導体株主導による米国市場の強い上昇の流れを引き継ぎ買い先行の展開となった。寄り付き直後にSQ値を突破した日経平均は指数インパクトの大きい値がさハイテク株のほか、メガバンク等TOPIX型の銘柄など幅広く物色されており、上げ幅を広げる展開に。3連休を控えているものの後場に入っても強い基調が続き、結局は高値で取引を終えている。

東証1部の騰落銘柄は値上がり数が1700を超えており、全体の8割近くを占めている。セクターでは、ゴム製品が4%を超える上昇となったほか、パルプ紙、非鉄金属、電気機器、繊維、証券、小売、その他製品、機械が堅調。半面、空運、海運、不動産が小幅に下落している。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ、東エレク、ダイキン、アドバンテスト、エムスリー、TDKが堅調。半面、オリンパス、カシオ、三井不、ソフトバンクGが小安い。

後場取引開始後に28000円に乗せ、その後は売り買いが交錯していたが、引けにかけて再び強含む格好となった。東証1部の売買代金は3兆円に乗せてきており、海外勢による資金流入が強まったとみられる。3連休前で商いが細るかにみられていたが、反対に景気敏感セクターへのボジション比率を高める動きが前倒しで進められた格好である。これに米半導体株の上昇の流れを受けたインデックス買いがグロースに向かう流れと合わさり、終日強含みの展開といったところであろう。

また、ナスダックが史上最高値を更新したこともあり、マザーズ指数は上値を抑えられていた75日線を突破してきている。今後は同線を支持線として一段の上昇に向かうかが注目されるところであるが、足元では昨年相場のリード役であった銘柄への利益確定の流れが継続している動きもみられており、物色対象の変化に戸惑う面もあるだろう。

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