20日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり120銘柄、値下がり101銘柄、変わらず4銘柄となった。
日経平均は反落。前日の米国株式市場では、次期財務長官に指名されたイエレン前連邦準備制度理事会(FRB)議長が上院指名承認公聴会において大規模な追加経済対策の必要性を訴えたことなどが好感され、主要株価指数は終日堅調に推移した。こうした米株高の流れを受けて日経平均も165円高でスタートしたが、上述の材料は前日の東京市場において既に相当程度織り込んでいたことから、すぐに利益確定売りに押される展開に。その後は、米国で今夜バイデン氏の大統領就任式があり、暴動など政治的な混乱も意識されるなか、様子見ムードが台頭しこう着感を強める動きとなった。また、明日以降、日銀や欧州中央銀行(ECB)による金融政策に関する総裁発言のほか、来週からは日米主力企業の10-12月期決算が本格化するなど、イベントが多く控えていることも手控えムードを誘いやすかった。
大引けの日経平均は前日比110.20円安の28523.26円となった。東証1部の売買高は11億5000万株、売買代金は2兆3810億円だった。セクター別では、空運業、海運業、陸運業、証券・商品先物取引業、銀行業などが下落率上位に並んだ。一方、繊維製品、鉱業、石油・石炭製品、ゴム製品、ガラス・土石製品が上昇率上位となった。東証1部の値下がり銘柄は45%、対して値上がり銘柄は全体の50%であった。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約67円押し下げた。同2位は中外製薬となり、ダイキン工業、第一三共、ソフトバンクG、ネクソン、テルモなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは東京エレクトロンとなり1銘柄で日経平均を約14円押し上げた。同2位はファナックとなり、太陽誘電、アドバンテスト、ヤマハ、シャープ、NTTデータなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 28523.26(-110.20)
値上がり銘柄数 120(寄与度+120.57)
値下がり銘柄数 101(寄与度-230.77)
変わらず銘柄数 4
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 44530 400 +14.40
ファナック 27525 395 +14.22
太陽誘電 6100 230 +8.28
アドバンテ 9220 80 +5.76
ヤマハ 6070 110 +3.96
シャープ 2035 107 +3.85
NTTデータ 1492 20 +3.60
アステラス薬 1678 17.5 +3.15
リクルートHD 4566 29 +3.13
日産化学 5990 80 +2.88
TDK 17540 70 +2.52
ヤマハ発 2165 70 +2.52
ミネベアミツミ 2200 69 +2.48
豊通商 4385 65 +2.34
キヤノン 2225.5 42.5 +2.30
7&iHD 3930 56 +2.02
三井物 2028.5 44.5 +1.60
塩野義 5732 44 +1.58
デンソー 5993 43 +1.55
住友化 466 41 +1.48
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 91110 -1860 -66.98
中外薬 5573 -189 -20.42
ダイキン 22810 -475 -17.11
第一三共 3601 -149 -16.10
ソフトバンクG 8694 -64 -13.83
ネクソン 3145 -100 -7.20
テルモ 4053 -49 -7.06
信越化 19095 -195 -7.02
KDDI 3183 -31 -6.70
キッコーマン 7420 -170 -6.12
オムロン 9630 -150 -5.40
エーザイ 7560 -105 -3.78
セコム 9542 -84 -3.02
花王 7635 -81 -2.92
安川電 5680 -70 -2.52
JPX 2634.5 -69.5 -2.50
京王 8140 -330 -2.38
資生堂 6715 -65 -2.34
小田急 3185 -110 -1.98
電通G 3040 -50 -1.80