22日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり80銘柄、値下がり137銘柄、変わらず8銘柄となった。
日経平均は反落。109.87円安の28646.99円（出来高概算6億4000万株）で前場の取引を終えている。
21日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに小幅反落し、12ドル安となった。12月住宅着工件数などの経済指標が良好な内容で、取引時間中には最高値を更新。しかし、高値圏で利益確定の売りが出たほか、コロナ禍の終息が見通せないことへの警戒感も重しとなって、引けにかけて下落に転じた。本日の東京株式市場もこうした流れを引き継いだうえ、取引開始前には海外メディアが「日本政府が東京オリンピックの中止を内々に結論づけた」と報じたことが伝わり、日経平均は176円安からスタート。朝方には28527.16円（229.70円安）まで下落する場面があったものの、来週から主要企業の決算発表が本格化するのを前に持ち高を傾ける動きは限られ、マイナス圏でもみ合う展開となった。
個別では、ソフトバンクG、ソニー、東エレクなどが軟調で、トヨタ自やファーストリテは小安い。太陽誘電やTDKといった電子部品株は利益確定売りが広がり、やや下げが目立つ。また、東京五輪を巡る報道を受けてか乃村工芸や丹青社が急落し、サイバリンクスなどとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、パナソニックが3％超、東京電力HDや資生堂は4％超の上昇となっている。資生堂は日用品事業の売却観測報道が買い材料視されているようだ。任天堂やレーザーテックもしっかり。また、業績上方修正を発表したアルペンなどが大きく買われ、曙ブレーキは電動車部品の受注報道を受けて東証1部上昇率トップとなっている。
セクターでは、鉱業、鉄鋼、保険業などが下落率上位。半面、海運業、石油・石炭製品、化学などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の62％、対して値上がり銘柄は32％となっている。
値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約28円押し下げた。同2位は東京エレクトロンとなり、TDK、ファナック、エムスリーなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは資生堂となり1銘柄で日経平均を約11円押し上げた。同2位は信越化となり、アドバンテスト、富士フイルム、ネクソンなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28646.99(-109.87)
値上がり銘柄数 80(寄与度+78.25)
値下がり銘柄数 137(寄与度-188.12)
変わらず銘柄数 8
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
資生堂 7090 315 +11.34
信越化 19410 230 +8.28
アドバンテ 9190 70 +5.04
富士フイルム 6298 110 +3.96
ネクソン 3175 50 +3.60
花王 7715 94 +3.39
KDDI 3227 15 +3.24
シャープ 2150 76 +2.74
リクルートHD 4675 25 +2.70
アサヒ 4366 74 +2.66
テルモ 4167 17 +2.45
パナソニック 1452.5 48.5 +1.75
富士通 16660 475 +1.71
住友鉱 5143 86 +1.55
オリンパス 2084 9.5 +1.37
トレンド 5720 30 +1.08
積水ハウス 2126.5 25 +0.90
ミネベアミツミ 2304 25 +0.90
日揮HD 1230 23 +0.83
NTTデータ 1504 4 +0.72
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 8816 -130 -28.09
東エレク 43660 -550 -19.81
TDK 17710 -500 -18.01
ファナック 27080 -340 -12.24
エムスリー 10185 -100 -8.64
太陽誘電 6020 -230 -8.28
ファーストリテ 91670 -200 -7.20
中外薬 5602 -58 -6.27
ソニー 10450 -155 -5.58
アステラス薬 1689 -28.5 -5.13
エーザイ 7627 -99 -3.57
スズキ 5080 -83 -2.99
豊通商 4335 -75 -2.70
日産化学 5940 -70 -2.52
電通G 3130 -70 -2.52
ホンダ 2860 -32 -2.30
安川電 5680 -60 -2.16
第一三共 3589 -20 -2.16
京セラ 6858 -29 -2.09
エプソン 1628 -29 -2.09