26日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり70銘柄、値下がり146銘柄、変わらず9銘柄となった。
日経平均は反落。181.16円安の28641.13円(出来高概算5億2000万株)で前場の取引を終えている。
週明け25日の米株式市場でNYダウは3日続落し、36ドル安となった。バイデン政権が掲げる追加経済対策の行方に不透明感がくすぶるほか、製薬大手メルクが新型コロナウイルスワクチンの開発を中止すると発表したことも失望を誘い、景気敏感株を中心に売りが出た。一方、ハイテク株は好決算への期待が根強く、ナスダック総合指数は連日で過去最高値を更新した。本日の日経平均はNYダウが下落した流れを引き継いで125円安からスタート。決算が注目された日本電産などは買いが先行したものの、前日に日経平均の押し上げ役となったファーストリテやエムスリーといった値がさ株は利益確定の売りが出て、日経平均も前場中ごろに28592.38円(229.91円安)まで下落する場面があった。
個別では、前述のファーストリテが2%、エムスリーが3%超の下落となり、2銘柄で日経平均を約100円押し下げた。トヨタ自も2%の下落。今期の生産計画を維持すると報じられているが、引き続き減産への懸念がくすぶっているようだ。その他では任天堂、ソニーが前日に続きさえない。川崎船が4%超下落するなど、海運株は軟調ぶりが目立つ。また、GMBなどが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、決算評価が高い日本電産は2%の上昇。東エレクやレーザーテックといった半導体関連株、それに東京電力HDも堅調ぶりが目立つ。売買代金トップのソフトバンクGは小じっかり。決算発表銘柄ではJSRなどが急伸し、インソースは東証1部上昇率トップとなっている。
セクターでは、海運業、ゴム製品、非鉄金属などが下落率上位。半面、電気・ガス業、医薬品、水産・農林業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の63%、対して値上がり銘柄は32%となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約68円押し下げた。同2位はエムスリーとなり、ダイキン工業、中外製薬、テルモなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは東京エレクトロンとなり1銘柄で日経平均を約39円押し上げた。同2位はKDDIとなり、ソフトバンクG、ファナック、日東電工などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28641.13(-181.16)
値上がり銘柄数 70(寄与度+109.49)
値下がり銘柄数 146(寄与度-290.65)
変わらず銘柄数 9
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 45050 1080 +38.89
KDDI 3310 50 +10.80
ソフトバンクG 8712 48 +10.37
ファナック 27190 230 +8.28
日東電 9480 190 +6.84
キヤノン 2304 79 +4.27
エプソン 1716 54 +3.89
太陽誘電 6140 100 +3.60
武田 3788 74 +2.66
シャープ 2135 62 +2.23
日本ハム 4515 105 +1.89
ヤマトHD 2655 39 +1.40
協和キリン 2950 32 +1.15
オムロン 9440 30 +1.08
ガイシ 1782 29 +1.04
クボタ 2387.5 27.5 +0.99
アルプスアル 1570 27 +0.97
JT 2076.5 23 +0.83
ニチレイ 2965 39 +0.70
アステラス薬 1723 3 +0.54
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 92120 -1880 -67.70
エムスリー 10190 -375 -32.41
ダイキン 22810 -520 -18.73
中外薬 5532 -117 -12.64
テルモ 4114 -79 -11.38
バンナムHD 9234 -310 -11.16
リクルートHD 4590 -83 -8.97
オリンパス 2000 -56.5 -8.14
信越化 19435 -200 -7.20
トヨタ 7520 -157 -5.65
日産化学 5970 -150 -5.40
安川電 5670 -150 -5.40
ブリヂストン 3979 -121 -4.36
ヤマハ 5950 -120 -4.32
花王 7566 -114 -4.11
セコム 9357 -113 -4.07
スズキ 5025 -112 -4.03
富士フイルム 6163 -94 -3.39
トレンド 5580 -80 -2.88
住友鉱 4945 -158 -2.84