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マザーズ指数は反発、個人投資家心理の改善で自律反発も後半伸び悩む、値上がり率トップはHMT

本日のマザーズ指数は反発した。前日の米国株式市場では、バイデン大統領がワクチン普及ペースを加速させる計画を発表したことでワクチンを巡る懸念がやや後退したことなどが好感され上昇スタートとなったものの、史上高値付近からは利益確定の売り意欲も強く引けにかけて下落に転じた。こうした米株安の流れはあったものの、マザーズ指数は前日に2.4%安と大幅に下落していたこともあり、目先の自律反発が入りやすかったと思われ、反発して始まった。
また、国際通貨基金(IMF)が26日に世界経済見通しを改定し、日本の2021年の成長率見通しを3.1%(+0.8ポイント)へ引き上げたことが海外マネーの日本市場への流入などを期待させたとの声も聞かれ、こうした背景から日経平均が一時200円超と大きく上昇すると、個人投資家心理も改善し、マザーズ指数の上昇の後押し役になった。
しかし、今夜の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果や、米アップルやテスラといった主力株の決算を見極めたい向きもあり、東証1部や新興市場も次第に様子見ムードが強くなり、マザーズ指数も後場からは伸び悩む展開となった。なお、マザーズ指数は前日比5.33ポイント高の1275.83ポイントと反発、売買代金は概算で1857.31億円。騰落数は値上がり銘柄数198、値下がり銘柄数135、変わらず10となった。
個別では、時価総額上位でクラウド関連銘柄でもあるAIinsideやラクスが堅調だったほか、日本経済新聞による「給与支払いのデジタル化」報道が買い材料視されたメタップスは前日比14%超えの上昇で値上がり率上位に入った。また、ストップ高となったHMTは値上がり率トップとなり、連日の上昇を見せているウィルズも前日比11%高と5日続伸し、値上がり率上位にランクイン。そのほか、ツクルバ、メドレックス、イトクロなどが値上がり率上位に顔を出した。
一方、時価総額上位銘柄では、フリーやBASEが軟調推移となった。売買代金トップとなったマクアケは、前日に発表した第1四半期業績が前年同期比では大幅な増収増益となったものの、四半期比では伸びが鈍化したことが嫌気され、13%安と大きく売られた。また、バルミューダやENECHANGE、ヤプリなどの直近IPOが売りに押された。そのほか、オークファン、ニューラルポケット、トランスG、テラプロープ、PKSHAなども高値圏から利益確定売りに押され、下落率上位に顔を出した。

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