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マザーズ指数は3日続伸、個人投資家心理改善も市場の関心は東証1部に、値上がり率トップはミンカブ

 本日のマザーズ指数は3日続伸した。前日の米国株式市場では、投機的な売買による市場混乱が収束に向かうとの見方が広がったほか、追加経済対策が進展するとの期待から主要株価指数は揃って大きく続伸した。こうした流れを受けて、個人投資家心理が向上するなか、マザーズ指数も一段高でスタート。前場のマザーズ指数は、好決算だったミンカブや好材料が出たピアズ、時価総額上位のJMDCなどに幅広く買いが集まり、日経平均やTOPIX(東証株価指数)を超えるパフォーマンスで推移した。ただ、買い一巡後は、BASEのほか直近IPOのココペリやENECHANGEといった前場に上げ幅の大きかった銘柄を中心に利益確定売りが目立ち、後場は上値が重い展開となった。上述の米追加経済対策の進展のほか米長期金利の上昇や、連日にわたる国内での新型コロナ新規感染者数の減少などを背景に、景気敏感株や旅行、百貨店などの出遅れ感のある銘柄を中心に、市場の関心が東証1部に向かいやすい地合いであったことも、マザーズ指数の上値を抑えた背景と考えられる。また、BASEやフリー、AIinsideなど主力級銘柄の決算は来週からということもマザーズ銘柄を積極的に手掛けにくくさせた可能性もあろう。それでも、個別にリリースのあった銘柄では大きく買われるものもあり、個人投資家の物色意欲が衰えたわけではないようだ。なお、マザーズ指数は前日比5.48ポイント高の1258.96ポイントと3日続伸、売買代金は概算で1472.47億円。騰落数は値上がり銘柄数203、値下がり銘柄数127、変わらず12となった。
 個別では、値上がり率トップになるとともに売買代金上位にも入ったミンカブは、21年3月期第3四半期(4-12月)の営業利益が大幅増益となったことが好感され、前日比19%超とストップ高となった。エスプールと業務提携契約を締結したピアズは6%超の上昇、時価総額上位銘柄ではメルカリやBASE、弁護士ドットコムなどが堅調だった。そのほか、クルーズのキャンペーン期間を28日まで延長したことが好感されたベストワンドットが9%高、第3四半期決算が好感されたネットイヤーグループは10%高となり、ミクリード、ビートレンド、アルーなども値上がり率上位に顔を出した。一方、時価総額上位ではJTOWERやアンジェスが軟調となり、値下がり率トップはグランディーズで10%超えの下落となった。新マッチングアプリ「恋庭」の配信開始時期を変更したバンク・オブ・イノベーションのほか、直近IPOのいつもやENECHANGEも売りに押された。そのほか、モダリス、アーキテクツSJ、Jストリーム、ココペリなども売りに押され、下落率上位に顔を出した。

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