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NYの視点:米2月雇用統計、雇用依然低迷か=新規失業保険申請件数が予想外に増加

労働省が発表した13日までの先週分新規失業保険申請件数は前週比1.3万件増の86.1万件と前回から減少予想に反し2週連続の増加で1月中旬来で最高となった。失業保険継続受給者数は449.4万人と前回455.8万人から減少したものの予想442.5万人は上回った。ワクチンの普及にもかかわらず新型コロナウイルスの収束が遅れ経済活動の再開が思うように進まずレストランなど従業員の解雇を余儀なくされている。さらに、従業員が復職に消極的であることも加わり、失業保険申請件数の減少ペースは期待ほど加速しない。

テキサス州の寒波による混乱で今後の申請件数が増加する可能性も懸念される。
また、3月初旬に発表予定の2月雇用統計で雇用の停滞が表明される可能性が強まりつつある。

ただ、パンデミック失業者支援(PUA)やパンデミック緊急失業者支援(PEUA)を含んだ失業者支援策の受給者数は1830万人と、前週の1970万人から減少。こういった失業者支援の緊急措置は、昨年末に成立した9000億ドル規模の経済対策の一環で3月末、一部4月初旬には失効する。このため、速やかな追加財政策の成立が求められている。

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