24日大引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり91銘柄、値下がり131銘柄、変わらず3銘柄となった。
日経平均は大幅反落。週明けの米株市場は追加経済対策への期待に支えられながらも、長期金利の高止まりを警戒して景気敏感株の買いとハイテク・グロース株売りの流れが強まった。翌23日は、半期に一度の上院議会証言にてパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が強力な金融緩和を続ける方針を改めて強調したことで、それまで急落していたハイテク株を中心に取引後半から急速に下げ渋ったものの、NYダウが上昇した一方、ナスダックは続落に終わった。こうした米ハイテク株安の流れを受けて、祝日明けの日経平均は100円超の下落でスタートすると、すぐに3万割れの展開に。パウエル議長の発言を受けて米長期金利の上昇に一服感が見られるものの、依然高止まりしていることに加え、今後の一段の上昇も想定されるなか、割高感の意識されるハイテク株やグロース株が軒並み大きく売られた。景気敏感のほか航空や鉄道、百貨店などのアフターコロナ関連の出遅れ銘柄の一部には買われるものがあったものの、値がさ株の多いハイテク・グロース株の下落が強烈な指数の下押し圧力となった。日銀の上場投資信託(ETF)買いが本日も見送られたとの観測を受けた後場からは一段と下げ幅を拡げる展開となった。
大引けの日経平均は前日比484.33円安の29671.70円となった。東証1部の売買高は15億7041万株、売買代金は3兆4613億円だった。セクター別では、電気機器、精密機器、情報・通信業、金属製品、パルプ・紙などが下落率上位に並んだ。一方、空運業、不動産業、倉庫・運輸関連、石油・石炭製品、鉄鋼などが上昇率上位となった。東証1部の値下がり銘柄は69%、対して値上がり銘柄は全体の28%であった。
値下がり寄与トップはソフトバンクGとなり1銘柄で日経平均を約118円押し下げた。同2位はファナックとなり、東京エレクトロン、エムスリー、ダイキン工業、信越化、ソニーなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約76円押し上げた。同2位は住友不動産となり、アサヒグループHD、三井不動産、ヤマハ、7&IーHD、リクルートHDなどがつづいた。
*15:00現在
日経平均株価 29671.70(-484.33)
値上がり銘柄数 91(寄与度+137.98)
値下がり銘柄数 131(寄与度-622.31)
変わらず銘柄数 3
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 107000 2100 +75.62
住友不 3818 143 +5.15
アサヒ 4684 136 +4.90
三井不 2501 106 +3.82
ヤマハ 5860 90 +3.24
7&iHD 4275 73 +2.63
リクルートHD 5497 22 +2.38
丸井G 2117 55 +1.98
スズキ 4969 51 +1.84
オリンパス 2252.5 12 +1.73
菱地所 1893 43.5 +1.57
三井物 2255 40.5 +1.46
電通G 3710 40 +1.44
ミツコシイセタン 770 38 +1.37
三菱商 3020 37.5 +1.35
クラレ 1227 31 +1.12
NTTデータ 1623 6 +1.08
クレセゾン 1353 30 +1.08
三菱倉 3450 60 +1.08
京セラ 6958 14 +1.01
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 9982 -548 -118.41
ファナック 26300 -1285 -46.27
東エレク 45030 -1270 -45.73
エムスリー 8354 -446 -38.55
ダイキン 21230 -870 -31.33
信越化 17925 -815 -29.35
ソニー 11325 -655 -23.59
アドバンテ 9350 -320 -23.05
中外薬 5050 -200 -21.61
TDK 15680 -580 -20.89
テルモ 4150 -128 -18.44
オムロン 9020 -400 -14.40
コナミHD 7100 -360 -12.96
太陽誘電 5510 -330 -11.88
トレンド 5310 -330 -11.88
バンナムHD 8426 -318 -11.45
日東電 9130 -300 -10.80
第一三共 3173 -88 -9.51
デンソー 6428 -244 -8.79
安川電 5450 -220 -7.92