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1日の米国市場ダイジェスト:NYダウ603ドル高、経済活動再開への期待高まる

■NY株式:NYダウ603ドル高、経済活動再開への期待高まる

米国株式市場は上昇。ダウ平均は603.14ドル高の31535.51ドル、ナスダックは396.48ポイント高の13588.83で取引を終了した。製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソン開発ワクチンが当局により緊急使用が許可されワクチン接種ペースが加速するとの期待が強まったほか、1.9兆ドル規模の追加経済対策が速やかに成立する可能性が強まり回復期待から寄り付き後、大幅に上昇。米国債相場も落ち着きを取り戻したほか、2月ISM製造業景況指数が予想を上回ると上げ幅を拡大した。セクター別では自動車・自動車部品、テクノロジー・ハード・機器の上昇が目立った。

製薬会社のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は開発ワクチンが食品医薬品局(FDA)により緊急使用許可が下りたため上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は航空会社のユナイテッド(UAL)が737マックス機を追加受注したとの報道が好感され上昇した。携帯端末のアップル(AAPL)はパンデミック以降初めて、全米店舗の運営を再開する計画を発表し上昇。石油大手のエクソン(XOM)は物言う株主、ジェフリー・アッベン氏を取締役会に迎え入れると発表し、脱炭素化など環境・社会・企業統治などへの取り組みが進むとの期待に上昇した。ネット通販のウェイフェア(W)はアナリストの投資判断引き上げを受け急伸。

ビデオ会議サービスを供給しているズームビデオ(ZM)は引け後に発表した決算や見通しが予想を上回り、時間外取引で急伸している。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米景気回復期待でドル買い優勢

1日のニューヨーク外為市場でドル・円は106円52銭へ弱含んだのち106円89銭まで上昇し、106円76銭で引けた。米2月ISM製造業景況指数、製造業PMI改定値、1月建設支出が軒並み予想を上回ったほか、ジョンソン・エンド・ジョンソン開発ワクチンが当局により緊急使用が許可されさらに、1.9兆ドル規模の追加経済対策のすみやかな成立期待でドル買い、リスク選好の円売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは1.2067ドルから1.2028ドルまで下落し、1.2049ドルで引けた。フランス中央銀行総裁が、「正当化しない利回りの上昇に対応すべき」と発言し、欧州中央銀行(ECB)が利回りの上昇抑制に動くとの見方にユーロ売りが優勢となった。ユーロ・円は128円22銭まで下落後、128円73銭まで戻した。ポンド・ドルは1.3904ドルから1.3960ドルのレンジで上下に振れた。ドル・スイスは0.9125フランから0.9159フランまで上昇した。

■NY原油:続落で60.64ドル、一時60ドルを下回る

NY原油先物4月限は、続落(NYMEX原油4月限終値:60.64 ↓0.86)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は、前営業日比-0.86ドルの60.64ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは59.96ドル−62.92ドル。アジア市場の序盤で62.92ドルまで戻したが、買いは続かず、62ドル台半ば近辺でのもみ合いが続いた。ニューヨーク市場ではドル高や長期金利の上昇を嫌気してポジション調整的な売りが強まり、一時60ドルを下回った。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  35.79ドル   +1.08ドル(+3.11%)
モルガン・スタンレー(MS) 79.16ドル   +2.29ドル(+2.98%)
ゴールドマン・サックス(GS)329.92ドル  +11.69ドル(+3.67%)
インテル(INTC)        62.88ドル   +2.10ドル(+3.46%)
アップル(AAPL)        127.79ドル  +6.53ドル(+5.39%)
アルファベット(GOOG)    2081.51ドル +44.65ドル(+2.19%)
フェイスブック(FB)     264.91ドル  +7.29ドル(+2.83%)
キャタピラー(CAT)      219.76ドル  +3.88ドル(+1.80%)
アルコア(AA)         25.99ドル   +1.44ドル(+5.87%)
ウォルマート(WMT)      131.37ドル  +1.45ドル(+1.12%)

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