4日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり44銘柄、値下がり170銘柄、変わらず11銘柄となった。
日経平均は大幅反落。554.69円安の29004.41円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えている。
3日の米株式市場でNYダウは続落し、121ドル安となった。バイデン政権が5月末までに全国民に十分な量の新型コロナウイルスワクチンが確保できると発表し、従来の予定が前倒しされたことを好感して上昇する場面もあった。しかし、2月のADP雇用統計やサプライマネジメント協会(ISM)非製造業景況指数が市場予想を下回ったほか、長期金利の上昇が警戒されてハイテク株の売りに拍車がかかった。ナスダック総合指数は2.7%、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.1%の下落となった。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで360円安からスタートし、前引けにかけて一時28986.02円(573.08円安)まで下落した。
個別では、ソフトバンクGが売買代金トップで5%を超える下落となり、ファーストリテ、任天堂、ソニー、東エレクといった値がさグロース(成長)株の軟調ぶりが目立つ。また、ニッケル等の非鉄金属市況の下落に伴って住友鉱が急落。宮越HD、MDVなどとともに東証1部下落率上位に顔を出している。一方、売買代金上位では日立造が逆行高。容量が世界最大級となる全固体電池を開発したと報じられ、ストップ高水準で前場を折り返している。一部証券会社の目標株価引き上げが観測されたJVCKWも東証1部上昇率上位に顔を出し、大規模な自社株買い実施を発表したリコーはストップ高水準での買い気配が続いている。
セクターでは、非鉄金属、情報・通信業、その他製品などが下落率上位で、その他も全般軟調。半面、海運業、不動産業、水産・農林業など4業種が上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の79%、対して値上がり銘柄は17%となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約157円押し下げた。同2位はソフトバンクGとなり、東京エレクトロン、ファナック、アドバンテストなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは京セラとなり1銘柄で日経平均を約5円押し上げた。同2位は花王となり、ネクソン、三井不動産、協和キリンなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29004.41(-554.69)
値上がり銘柄数 44(寄与度+28.82)
値下がり銘柄数 170(寄与度-583.51)
変わらず銘柄数 11
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
リコー 1117 150 +5.40
京セラ 7083 66 +4.75
花王 7128 50 +1.80
ネクソン 3480 20 +1.44
三井不 2522 34 +1.22
日立造 920 150 +1.08
住友不 3836 30 +1.08
協和キリン 3165 30 +1.08
日清粉G 1773 29 +1.04
東海カ 1624 27 +0.97
JPX 2402 24 +0.86
東ソー 2070 47 +0.85
7&iHD 4210 18 +0.65
三菱電 1628.5 17 +0.61
菱地所 1871.5 16.5 +0.59
大日住薬 1726 14 +0.50
東急不HD 684 13 +0.47
資生堂 7969 13 +0.47
東京海上 5396 18 +0.32
商船三井 3375 85 +0.31
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 100600 -4350 -156.65
ソフトバンクG 10020 -580 -125.32
東エレク 42590 -1000 -36.01
ファナック 26180 -545 -19.63
アドバンテ 8670 -250 -18.01
エムスリー 8163 -195 -16.85
中外薬 4459 -151 -16.31
ソニー 11000 -330 -11.88
TDK 15120 -300 -10.80
住友鉱 4831 -459 -8.26
KDDI 3222 -37 -7.99
第一三共 3022 -71 -7.67
テルモ 4065 -47 -6.77
リクルートHD 5301 -62 -6.70
富士フイルム 6117 -155 -5.58
ダイキン 21215 -145 -5.22
塩野義 5444 -142 -5.11
オムロン 8600 -140 -5.04
太陽誘電 5190 -140 -5.04
オリンパス 2335.5 -34.5 -4.97