マネーボイス メニュー

判明してきたコロナワクチンの副反応。高齢者には効果薄?接種進む英国の警告とは=高島康司

次第に明らかになってきたファイザー社製の新型コロナウイルスのワクチンの効力と副反応について解説したい。日本での高齢者への接種はこれからだが、先行する英国やドイツでは、80歳以上の基礎疾患を持つ高齢者の場合、ワクチンの効果は薄いとの研究データが出ている。(『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』高島康司)

※本記事は新型コロナウイルスに関する内容が含まれます。新型コロナウイルス感染症については、厚生労働省などの公的機関が発表する情報をご確認ください。

※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2021年3月12日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

コロナワクチン「副反応」の報道が出てきた

次第に明らかになってきたファイザー社製の新型コロナウイルスのワクチンの効力と副反応について解説したい。

日本でもファイザー社製の新型コロナウイルスのワクチン接種が、主に医療従事者を中心に始まったが、副反応の報道も次第に増えつつある。

厚生労働省は10日、新型コロナウイルスのワクチン接種を受けた医療従事者8人が、重いアレルギー症状のアナフィラキシーとして報告されたと発表した。国内でこの症状の報告は計25人で、今回初めて男性の事例が報告された。この日までに接種を受けたのは14万8,915人で、うち35人は2回目の接種を受けた。

厚労省によると、8人は20~50歳代の女性7人と、50歳代の男性。いずれも9日か10日に1回目の接種を受け、吐き気、めまいなどの症状が出た。全員が投薬を受けるなどし、症状は改善。医療機関からの報告では7人が接種と「関連あり」とされ、1人は「評価不能」だった。

いまのところ日本では、深刻なアナフィラキシーの例は報告されていない。また、前回のメルマガで紹介した「UK Medical Freedom Alliance (イギリス医療自由連盟)」がイギリス政府に提出した公開質問状の内容は、実質的に黙殺された状況だ。イギリス政府からの回答もない。この公開質問状は、具体的なデータを引用して、イギリスを中心としたいくつかの国々で、ワクチン接種後に死亡数が増大していることを明らかにした。死者の多くは、基礎疾患を持つ高齢者に集中していた。

この質問状では、死亡者数増大の理由として、2つの原因がかかわっている可能性を指摘していた。重要だと思われるので、前回に引き続き再度掲載する。

ワクチン接種後の死亡に「2つの要因」か

<(1)一過性のリンパ球レベルの低下>

感染症や死亡者数の増加の1つの説明として考えられるのは、ファイザー社の第1と第2フェーズの治験データに見られるワクチン接種後にときおり起こる、一過性のリンパ球レベルの低下である。

リンパ球とは白血球の一種で、細菌、ウイルス、真菌、寄生虫に対する防御など、免疫系でいくつかの役割を果たしてる。 リンパ球は血液中にある全白血球の20~40%を占めている。

ワクチン接種後に、このリンパ球の数値が低下するのである。リンパ球の数値の顕著な低下は、特に接種を受けた高齢者では約7日間続いた。

この結果、ワクチン接種後の1週間は感染症にかかりやすくなった。これは虚弱な高齢者にとって重大な結果を招いた。

<(2)サイトカインストーム(免疫暴走)>

アメリカの医師、フーマン・ノーチャズム博士は2021年1月26日に米国食品医薬品局(FDA)とファイザー社に対して公開書簡を送った。それによると、もしワクチン接種を受ける被験者の組織に、過去の新型コロナウイルスの感染で獲得したウイルス抗原が存在する場合、ワクチンによって免疫暴走(サイトカインストーム)が引き起こされ、その結果、身体の組織の炎症や損傷を引き起こす可能性があると警告した。

これが起こると、血管内皮に損傷を与え、血栓を形成して、脳卒中、心筋梗塞、肺塞栓症などの主要な血栓閉塞症の合併症を引き起こす可能性があるという。

高齢者への接種はこれから始まる

いまのところ、この2つのワクチン接種による死亡者数増大との因果関係については、主要メディアによる報道はない。やはり、公開質問状の内容は黙殺された状態だ。

このどちらの原因でも、死亡者の増大は「基礎疾患を持つ高齢者」に集中している。

いま日本では、医療従事者の優先接種が進められている。高齢者の接種が始まるのはこれからだ。

日本でも、この公開質問状にあるような、ワクチン接種後の死亡者数増大の可能性があるのかどうかが気になるところである。

Next: 高齢者への接種が進む海外の事例は? 気になるドイツの論文



「イギリス医療自由連盟(UMFA)」が注目する論文

そうしたとき、「イギリス医療自由連盟(UMFA)」は、公開質問状に記載した死亡原因の仮説を証明する可能性のある論文が発表になっているとツイートした。

その論文は、ドイツ、デュッセルドルフの研究チームが発表した「ビオンテック/ファイザー製ワクチン接種に対する年齢依存性免疫応答」という題名の未査読の論文だ。

これはエール大学などが主催するプレプリントサーバ、「medRxiv」にアップロードされたものだ。書き手は、デュッセルドルフ「ウイルス研究所」のリサ・ミュラー博士らのチームだ。

この研究は、80歳以上の高齢者と、それよりも若い60歳未満の層との間で、ワクチン接種後の免疫反応を比較的したものである。

ちなみに免疫反応とは、ワクチン接種後に起こる免疫細胞の反応のことである。ワクチン接種によって新型コロナウイルスの抗体ができるので、免疫反応は強化される。この強化の程度の違いを、80歳以上の高齢者と60歳未満の層を比較したのが今回の研究だ。

80歳以上の高齢者の場合、ワクチンの効果は薄い?

すると結果は、ファイザーやビオンテックが製造した「mRNAワクチン」を接種した80歳以上の高齢者の免疫反応は、60歳未満の層に比べ、かなりの程度で弱くなっていた。2回目のワクチン接種後、高齢者の31.3%は検出可能な中和抗体がなかったが、60歳未満に若いグループでは、中和抗体がなかった人の割合は2.2%だけだった。

ちなみに中和抗体とは、特定タンパク質の活動を抑えることができる抗体のことだ。新型コロナウイルスの表面には、突起のような「スパイクタンパク質」があり、これを人間の細胞にある「ACE2受容体」を介して細胞内に侵入する。ワクチン接種でできる中和抗体は、「スパイクタンパク質」の働きを抑制する。その結果、新型コロナウイルスに感染しにくくなるか、または感染しても重症化しにくくなる。

ワクチン接種しても中和抗体を持たない人々が、80歳以上の高齢者では、31.3%もいた。これらの人々に「ワクチンはほとんど効力がなかった」ということだ。

この結果を受けて、論文では次のように結論する。

「我々のデータは、高齢者集団における「mRNAワクチン」接種後の中和抗体ができる頻度が低いことを示している。したがって、感染に対する強力な免疫を確保するためには、早期の再ワクチン接種が必要になってくる可能性がある」

Next: 高齢者への接種はこれから。接種後は感染症に要注意との研究データも



ワクチン接種後の感染の危険性

これは何を意味しているかというと、「mRNAワクチン」を接種しても、80歳以上の高齢者では免疫ができる可能性は低いので、新型コロナウイルスに感染するリスクがあるということだ。

前回のメルマガで詳しく紹介した「イギリス医療自由連盟(UMFA)」がイギリス政府に出した公開質問状では、基礎疾患を持つ高齢者がワクチン接種後に感染し、死亡している例が記載されていた。この論文は、これを証明する内容になっている。

質問状ではこの原因は、ワクチン接種後、免疫では重要な働きをする白血球の一種であるリンパ球の数値が低下し、ワクチン接種後の1週間は感染症にかかりやすくなったことがひとつの原因だとされていた。

しかし、これとともに、80歳以上の高齢者では、ファイザーなどの「mRNAワクチン」を接種しても、もともと免疫ができにくいことが原因にあるのかもしれない。

もし、そのような状況で、「mRNAワクチン」を接種した80歳以上の高齢者で、基礎疾患を持つ虚弱体質の人々が感染したら、死亡するリスクはやはり高くなるだろう。

高齢者への接種はこれから始まる

むろんこれは、アナフィラキシーのような副反応ではない。特定の年齢層における強い副反応の可能性を示す論文は、これから出て来るかもしれない。

今回の論文は、「mRNAワクチン」は、80歳以上の高齢者では、効果が劣る可能性があることを示している。特にこの年齢層では、「mRNAワクチン」は万能ではないようだ。場合によっては、抗体ができるまで何度も接種する必要がある。

日本の高齢者へのワクチン接種は、4月12日から始まる予定だ。自治体によって接種時期は異なるが、基礎疾患を持つ80歳以上の人、ないしはこの年齢層に属する親族や友人がおられる方は、主治医などと十分に相談してから接種するべきだろう。

日本では未報道の変異種

次に、日本ではあまり報じられていない新たな変異種について解説する――

続きはご購読ください。初月無料です

【関連】「グレートリセット」が起こす資本主義の大転換。遂に見えた具体的な中身=高島康司

<初月無料購読ですぐ読める! 3月配信済みバックナンバー>

※2021年3月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。

2021年3月配信分
  • 第632回 高齢者へのワクチン接種の有効性、変異種の最新情報、マイヤーの最新コンタクト記録(3/12)
  • 第631回 新型コロナワクチンの危険性は?英科学者団体の公開質問書の警告(3/5)

いますぐ初月無料購読!


※本記事は有料メルマガ『未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ』2021年3月12日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>

※初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込880円)。

2021年2月配信分
  • 第630回 バイデンのアジェンダは「グレーと・リセット」か?ロシアとの緊張 後半?的中しているホーグの2014年予言(2/26)
  • 第629回 バイデンのアジェンダは「グレーと・リセット」か 前半?「国防情報局」が認めたUFOの調査(2/19)
  • くにまるジャパン極出演(2/14)
  • 第628回 少し見えてきた「グレートリセット」の具体的な中身、クレイグ・ハミルトン・パーカーのトランプ弾劾予言(2/12)
  • 第627回 バイデン政権の背後にいる勢力 前半、マイヤーの最新コンタクト記録(2/5)

2021年2月のバックナンバーを購入する

2021年1月配信分
  • 第626回 「Qアノン」を仕掛けたチームとその正体 後半、ビリー・マイヤーの最新コンタクト記録(1/29)
  • 第625回 「Qアノン」を仕掛けたチームとその正体 前半、コルマン博士の最新記事(1/22)
  • 第624回 「Qアノン」の正体とはなんだったのか? マヤカレンダーが明らかにするAIの意味 その1(1/15)
  • 第623回 トランプの背後にいる本当の勢力、カール・ヨハン・コルマン博士が最近言っていること(1/8)
  • 第622回 結局トランプとはなにものなのか?背後にいる勢力、イスラエルが明かす地球外生物の実態(1/1)

2021年1月のバックナンバーを購入する

2020年11月配信分
  • 第617回 新型コロナウイルスの致死率低下と新たな変異、マイヤーの最新コンタクト(11/27)
  • 第616回 まだまだ混乱は終わらない?米大領選挙、ビリー・マイヤーの最新コンタクト記録(11/20)
  • 第615回 バイデンは本当に大統領になれるのか?トランプの逆襲?プレヤーレンのコロナ警告を再度見る(11/13)
  • 「まぐまぐ大賞2020」のメルマガ推薦のお願い(11/12)
  • 第614回 厳しさを増す米国の状況、ジョン・ホーグの最新大統領選挙予測(11/6)

2020年11月のバックナンバーを購入する

2020年10月配信分
  • 第613回 次第に明らかになる「ザ・グレート・リセット」後の世界、プレヤーレンの緊急警告(10/30)
  • 第612回 すでに2008年の論文に新型コロナウイルスが記載されていた?不気味な論文、マイヤーの最新コンタクト記録(10/23)
  • 第611回 新型コロナウイルスの危険な変異、なにが起こっているのか?手相が読み解く未来(10/16)
  • 第610回 さらに分断するアメリカ、トランプ感染後の状況、パーカーの最新大統領選挙予言(10/9)
  • 第609回 やはり時期大統領はトランプなのか?すでに的中しているパーカーの最新予言(10/2)

2020年10月のバックナンバーを購入する

2020年9月配信分
  • 今週のまぐまぐLiveは明後日、27日の16時から(9/25)
  • 第608回 見誤ってはならない中国の長期計画 前半、パーカーが教える予知能力覚醒の方法(9/25)
  • 第607回 ファティマでなにが本当に起こったのか?預言は存在しなかった?(9/18)
  • 第606回 アメリカ国内で本当に起こっていること、予想を越えた混乱、マイヤーの最新コンタクト記録(9/11)
  • 第605回 安倍辞任の本当の理由、アメリカの本音 後編、パーカーの最新大統領選挙予言(9/4)

2020年9月のバックナンバーを購入する

2020年8月配信分
  • 第604回 米中の武力衝突は実質的に不可能?アメリカの本音 前編、明らかになるファティマ予言の真実 前編(8/28)
  • まぐまぐLIVEのご案内(8/21)
  • 第603回 やはり米中は武力衝突はしない、プレヤーレンの予見する大統領選後の状況(8/21)
  • 第602回 新型コロナウイルスの蔓延はどうなるのか?AI予測モデルを参照、占星術のボーボルドサイクルから見た未来(8/14)
  • ビデオの更新(8/8)
  • 第601回 米中の武力衝突はあるのか?後編、ビリー・マイヤーの最新コンタクト記録(8/7)

2020年8月のバックナンバーを購入する

2020年7月配信分
  • 第600回 米中の武力衝突はあるのか?前編/ジョン・ホーグの最新予言(7/31)
  • 第599回 抗議デモの拡大で米国内で起こっていること/プレヤーレンからの最新警告(7/24)
  • 第598回 新型コロナウイルスの変異はどのくらい危険なのか?エド・デイムス少佐の最新情報(7/17)
  • 第597回 AIが予測する新型コロナウイルスの日本と世界の今後の死者数/ジョン・ホーグのジョー・バイデン分析(7/10)
  • 第596回 抗議運動の隠されたアジェンダと壮大な計画 後編/パーカーの最新予言(7/3)

2020年7月のバックナンバーを購入する

2020年6月配信分
  • 第595回 抗議運動の隠されたアジェンダと壮大な計画 中編、ジョン・ホーグのアメリカ予言(6/26)
  • 第594回 「アンティファ」の隠されたアジェンダと壮大な計画 前半、コーリー・グッドが語る新型コロナウイルス(6/19)
  • 第593回 予測されていた2020年の激動、ターチンがいまいっていること、パーカーの最新予言(6/12)
  • 第592回 「Qアノン」も扇動する抗議運動の高まり、やはり我々は「エノクの預言」に向かっているのか?(6/5)
  • 文書のダウンロード(6/4)
  • YouTubeの動画(6/4)

2020年6月のバックナンバーを購入する

2020年5月配信分
  • 第591回 米国防総省の対中国方針、ウイルスが人工的に作成された可能性?プレヤーレンが明かす危険ないまの状況(5/29)
  • にんげんクラブのセミナーです(5/28)
  • 第590回 地政学的な争いになるワクチン開発、やはり中国が一歩リードか?新たなパンデミック予言(5/22)
  • 第589回 中国の漢方薬を巡る世界戦略、プレヤーレンが警告する早期のロックダウン解除(5/15)
  • 第588回 アメリカは狂ってきているのか?全米に拡大する危険な抗議運動、米国防総省が認めたUFOの実態(5/8)
  • 第587回 パンデミック以降の世界を展望する その2、国家が対立する動乱期に突入か?(5/1)

2020年5月のバックナンバーを購入する

2020年4月配信分
  • 明日の勉強会のご案内(4/24)
  • 第586回 パンデミック以降の世界を展望する その1(4/24)
  • 第585回 日本では報道されていない新型コロナウイルスの最新情報、プレヤーレンが語る新型コロナウイルスの真実(4/17)
  • 第584回 緊急事態宣言後も蔓延は拡大か?クレイグ・ハミルトン・パーカーの最新予言(4/10)
  • 第583回 日本では未報道の新型コロナウイルスの最新情報、パーカーの新型コロナウイルスの最新予言 前半(4/3)

2020年4月のバックナンバーを購入する
さらに以前のバックナンバーを見る

【関連】「自宅は資産」は幻想。住宅ローンを抱えリストラと死の宣告を待つ者たちへ=鈴木傾城

【関連】「コロナ終息はまだか」耐えた企業が軒並み倒産、政府の無策で見殺し=斎藤満

【関連】まだ会社は辞めるな。副業で才能に目覚めた多角化経営者の成功法則=俣野成敏

image by:lakshmiprasada S / Shutterstock.com

未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ」(2021年3月12日号)より一部抜粋・再構成
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中

未来を見る! 『ヤスの備忘録』連動メルマガ

[月額880円(税込) 毎週金曜日]
いま私たちは先の見えない世界に生きています。これからどうなるのか、世界の未来を、政治経済のみならず予言やスピリチュアル系など利用可能なあらゆる枠組みを使い見通しを立ててゆきます。ブログ『ヤスの備忘録』で紹介しきれない重要な情報や分析をこのメルマガで配信します。『ヤスの備忘録』とともにお読みください。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。