マネーボイス メニュー

マザーズ指数は小反発、こう着感の強い展開、値上がり率トップはサイジニア

 本日のマザーズ指数は小反発した。前日の米国株式市場では史上最高値付近での利益確定売りが優勢となりNYダウは終日軟調に。ナスダックも長期金利の低下で底堅く推移したが引けにかけて下落に転じた。方向感に欠ける米国市場の動きを受けたマザーズ指数は下落して寄り付いたものの、個人投資家心理の悪化は限定的で、すぐに押し目買いが優勢に。ただ、手掛かり材料難で全体地合いが方向感を欠くなか上値追いの流れにはならず、前場途中からは下落に転じる場面もみられ、その後は大引けまで前日終値を挟んでの一進一退となった。それでも、直近IPO銘柄や材料が出た銘柄への物色も確認され、個人投資家センチメントが大きく後退したわけではないようだった。なお、マザーズ指数は前日比2.35ポイント高の1228.01ポイントと反発、売買代金は概算で1439.94億円。騰落数は値上がり銘柄数195、値下がり銘柄数142、変わらず17となった。
 個別では、売買代金トップで値上がり率上位にも入った直近IPOのAppierが5%高となった。21年3月の月次業績速報が買い手掛かりとなったユニフォームネクストは9%高と急伸、東洋紡と新型コロナウイルスに対する迅速プール検査法の開発・実用化に成功したと発表し、これが材料視されたPSSは8%の上昇となった。また、遺伝子が混じり合ったキメラマウスの一種でヒトの幹細胞に近い肝臓を持つ「PXBマウス」を拡販すると報じられたPXBも上昇した。時価総額上位銘柄では、BASEやプレイドが堅調推移となった。そのほか、サイジニア、スパイダープラス、メディカルネットが値上がり率上位に顔を出した。一方、値下がり率トップとなったシンメンテは利益確定売りが嵩み10%安、後場から大きく売りに押されたrakumoは8%安の下落となった。また、立会外分売を行うと発表し、需給悪化懸念により売り優勢の展開となったフロンティアIは3%安、前日から下げ止まらないAppBankも6%安となった。時価総額上位銘柄では、JTOWERやマネーフォワードが軟調だった。そのほか、Welby、東京通信、シャノンなどが下落率上位に顔を出した。

シェアランキング

編集部のオススメ記事

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MONEY VOICEの最新情報をお届けします。