9日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりは164銘柄、値下がり56銘柄、変わらず5銘柄となった。
日経平均は反発。110.68円高の29819.66円(出来高概算5億9000万株)で前場の取引を終えている。
8日の米株式市場でNYダウは続伸し、57ドル高となった。先週分の新規失業保険申請件数が2週連続で増加したほか、5年物国債入札も順調な結果だったため長期金利が低下。これを受けてハイテク株を中心に買いが入り、ナスダック総合指数は1.0%上昇した。また、東京市場ではオプション4月物の特別清算指数(SQ)算出に絡んだ売買もあり、本日の日経平均は156円高からスタートすると、朝方には一時30064.35円(355.37円高)まで上昇。ただ、3万円前後では利益確定売りが根強いうえ、前日に決算発表したファーストリテが朝高後売りに押される展開となったことで、その後の日経平均は上げ幅を縮める展開となった。なお、SQ値は概算で29909.73円となっている。
個別では、レーザーテック、ソニーG、信越化などが堅調で、任天堂やトヨタ自は小じっかり。ソニーGは米ネットフリックスと映画の独占配信契約を締結したと発表している。決算発表銘柄ではUSENNEXやSHIFTが良好な内容を受けて急伸し、東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、前述のファーストリテは3%超の下落で前場を折り返し、1銘柄で日経平均を約118円押し下げた。好決算ながらサプライズなしと受け止められたようだ。7&iHDやローソンも決算を受けて軟調。その他ではソフトバンクGや東エレクが小安く、東芝は3%近い下げ。また、北興化などが東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、精密機器、海運業、その他金融業などが上昇率上位。一方、鉱業、鉄鋼、小売業などが下落率上位だった。東証1部の値上がり銘柄は全体の67%、対して値下がり銘柄は28%となっている。
値上がり寄与トップはオリンパスとなり1銘柄で日経平均を約15円押し上げた。同2位はファナックとなり、テルモ、信越化、アドバンテストなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約118円押し下げた。同2位は東京エレクトロンとなり、7&I−HD、デンソー、ホンダなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29819.66(+110.68)
値上がり銘柄数 164(寄与度+250.83)
値下がり銘柄数 56(寄与度-140.15)
変わらず銘柄数 5
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
オリンパス 2310 102.5 +14.76
ファナック 28370 380 +13.68
テルモ 4005 93 +13.40
信越化 19740 365 +13.14
アドバンテ 10770 160 +11.52
ソニー 12200 300 +10.80
京セラ 7255 147 +10.59
KDDI 3491 38 +8.21
バンナムHD 8443 220 +7.92
NTTデータ 1749 42 +7.56
エムスリー 8055 71 +6.14
第一三共 2992 50.5 +5.46
ダイキン 22750 140 +5.04
日東電 9790 140 +5.04
ヤマハ 6310 140 +5.04
JPX 2836.5 130.5 +4.70
富士フイルム 6714 128 +4.61
キッコーマン 6650 120 +4.32
セコム 9433 118 +4.25
塩野義 5858 118 +4.25
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 87700 -3280 -118.12
東エレク 49700 -150 -5.40
7&iHD 4332 -92 -3.31
デンソー 7139 -39 -1.40
ホンダ 3218 -19 -1.37
ネクソン 3610 -15 -1.08
ソフトバンクG 9995 -5 -1.08
コマツ 3398 -24 -0.86
アルプスアル 1401 -21 -0.76
SUBARU 2107 -16 -0.58
東海カ 1841 -16 -0.58
三菱商 3052 -14 -0.50
伊藤忠 3520 -13 -0.47
太陽誘電 5620 -10 -0.36
TOTO 6430 -20 -0.36
資生堂 7514 -9 -0.32
いすゞ 1153 -14 -0.25
住友電 1679 -6.5 -0.23
三井物 2294.5 -6.5 -0.23
スクリン 10760 -30 -0.22