21日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり2銘柄、値下がり223銘柄、変わらず0銘柄となった。
日経平均は大幅続落。638.18円安の28462.20円（出来高概算6億3656万株）で前場の取引を終えている。
前日の米国株式市場では主要株価指数が揃って続落。インドや中南米などで新型コロナウイルス変異種感染が再び拡大し、世界経済の回復を抑制するとの懸念が高まった。景気敏感株を中心に売りが膨らんだほか、米国債10年物利回りが低下する中でもハイテク株が売られるなど全般売り優勢だった。欧州市場も軒並み大幅安で引けた。国内外での新型コロナ感染再拡大からリスクオフムードが強まったことを受け、日経平均は440円安でスタート。前日と合わせて2日間だけで1000円近く急落した反動から、寄り付き直後には一旦下げ渋る場面もみられたが、再度下げ幅を拡げる流れに。そのまま下値模索の展開となり、28500円も割れて前場を終えている。
個別では、英投資ファンドCVCキャピタル・パートナーズからの買収提案について「検討を中断する」との書面を受け取ったと発表した東芝が大幅に下落。豪物流部門の売却で特損を計上した日本郵政も売られた。業績上方修正も材料出尽くし感が強まった住友ベークライトやアイモバイルもそれぞれ大きく下落した。また、業績上方修正も地合いの悪化でポジティブな反応が限定的となった新光電気工業も軟調推移。一方、21日付の読売新聞朝刊にて「21年3月期の純利益が4兆円台後半になる見通し」と報じられたソフトバンクグループは逆行高を演じている。
売買代金上位では、トヨタ、レーザーテック、ファーストリテ、ソニーグループ、東京エレクトロン、三菱UFJ、マネックスG、SUMCO、信越化、村田製作所、エムスリーなどを筆頭にほぼ全面安。
セクターでは、鉄鋼、非鉄金属、パルプ・紙、繊維製品、輸送用機器などを筆頭に東証33業種すべてが下落している。東証1部の値上がり銘柄は全体の4％、対して値下がり銘柄は94％となっている。
値下がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約67円押し下げた。同2位は東京エレクトロンとなり、ファナック、TDK、エムスリーなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはソフトバンクグループとなり1銘柄で日経平均を約17円押し上げた。同2位は第一三共となった。
*11:30現在
日経平均株価 28462.20(-638.18)
値上がり銘柄数 2(寄与度+17.77)
値下がり銘柄数 223(寄与度-655.95)
変わらず銘柄数 0
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 9899 78 +16.85
第一三共 2930 8.5 +0.92
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 85530 -1870 -67.34
東エレク 47570 -1330 -47.90
ファナック 25860 -880 -31.69
TDK 14830 -610 -21.97
エムスリー 7940 -246 -21.26
アドバンテ 10040 -260 -18.73
テルモ 3968 -115 -16.57
京セラ 6842 -213 -15.34
ダイキン 21595 -415 -14.94
信越化 18650 -385 -13.86
リクルートHD 4880 -128 -13.83
ソニー 11515 -350 -12.60
バンナムHD 7805 -335 -12.06
オリンパス 2177.5 -83.5 -12.03
オムロン 8430 -280 -10.08
デンソー 6858 -272 -9.80
コナミHD 6280 -240 -8.64
NTTデータ 1635 -48 -8.64
日東電 9280 -230 -8.28
スズキ 4343 -223 -8.03