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マザーズ指数は大幅続落、リスクオフムードで投資家心理は急速悪化、値下がり率トップはホープ

 本日のマザーズ指数は大幅に続落した。前日の米国市場は、世界で新型コロナウイルス変異種感染が再び拡大、世界経済の回復を抑制するとの懸念から下落。米長期金利が低下する中でもハイテク株も含めて総じて終日軟調に推移した。欧米市場が大きく下落したなか、国内でも大阪府が緊急事態宣言の発出を要請するなど、世界的にコロナ感染第4波が警戒されたことでリスクオフムードが一気に高まった。日経平均が29000円をあっさり割り込んで大きく下落したことで個人投資家心理も急速に悪化した。リスク回避の動きが強まり、前日に下げ渋った分も相まってかマザーズ指数は3.2%の大幅な下落となった。そのほか、明日に控えたビジョナルを含めた3社の新規上場に向けての換金売りなども重しになった可能性がある。日足チャートでは、75日移動平均線だけでなく、その下にある25日線までを一気に突き抜ける格好となり、嫌な形で終えた。なお、マザーズ指数は前日比40.56ポイント安の1204.23ポイントと大幅続落、売買代金は概算で1934.37億円。騰落数は値上がり銘柄数33、値下がり銘柄数313、変わらず9となった。
 個別では、業績予想が嫌気されてストップ安比例配分で前日の取引を終了していたホープが16%安で値下がり率トップとなった。利益確定売りが目立ったHENNGEが11%安、前日に上半期の決算を発表し、営業利益の大幅減益が嫌気されたマクアケは9%安となった。また、売買代金トップとなった新規上場銘柄のサイバートラストも売りに押されて7%安となった。時価総額上位銘柄の多くが軟調で、BASEが前日からの売りが止まらず7%安、プレイドも7%安と大きく下落した。そのほか、ベストワンドットコム、ベガコーポレーション、アララなどが値下がり率上位に顔を出した。一方で、通期の営業利益予想を上方修正したことが好感されたブティックスが20%高のストップ高で値上がり率トップとなった。新型コロナ感染症治療薬で新日本科学と共同開発契約したオンコリスは13%高、連日上昇を続けているバンク・オブ・イノベーションが5%高となった。そのほか、Retty、データホライゾン、ビザスクなどが値上がり率上位に顔を出した。

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