22日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり217銘柄、値下がり7銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は3日ぶり大幅反発。591.38円高の29099.93円(出来高概算5億3000万株)で前場の取引を終えている。
21日の米株式市場でNYダウは3日ぶりに反発し、316ドル高となった。世界的な新型コロナウイルス変異種の感染拡大で経済活動が抑制されることへの懸念から売りが先行したものの、米国内でのワクチン普及が先行きへの期待を支え、押し目買いが入った。日経平均もここ2日、連日で600円近い下落となっただけに、本日は米国株の反発を手掛かりに372円高からスタート。オランダの半導体製造装置大手ASMLホールディングの好決算を受けて値がさの半導体関連株が大きく買われたことも日経平均を押し上げ、この日の高値圏で前場を折り返した。
個別では、レーザーテックや東エレクといった半導体関連株が大きく上昇。米ファンドが買収案の策定を検討していると報じられた東芝は急反発し、本日決算発表を予定している日本電産も先回りした買いが入っているようだ。その他、売買代金上位ではソフトバンクG、ファーストリテ、トヨタ自などが堅調。郵船や商船三井といった海運株は一部証券会社の目標株価引き上げを受けて上げが目立つ。また、住石HDなどが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、任天堂は小安い。コロプラは任天堂が同社に対する損害賠償請求額を引き上げたと発表しており、東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、海運業、鉄鋼、精密機器などが上昇率上位で、その他も全般堅調。石油・石炭製品のみ小幅に下落した。東証1部の値上がり銘柄は全体の91%、対して値下がり銘柄は7%となっている。
値上がり寄与トップは東京エレクトロンとなり1銘柄で日経平均を約73円押し上げた。同2位はファーストリテとなり、ソフトバンクグループ、エムスリー、アドバンテストなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップは大日本住友製薬となり1銘柄で日経平均を約0.22円押し下げた。同2位は帝人となり、ENEOSホールディングス、出光興産、シチズン時計などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29099.93(+591.38)
値上がり銘柄数 217(寄与度+591.82)
値下がり銘柄数 7(寄与度-0.44)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 49460 2030 +73.10
ファーストリテ 87080 1400 +50.42
ソフトバンクG 10115 193 +41.70
エムスリー 8218 268 +23.16
アドバンテ 10310 300 +21.61
テルモ 4117 144 +20.74
信越化 19225 525 +18.91
リクルートHD 5057 162 +17.50
ダイキン 22075 445 +16.03
ファナック 26255 425 +15.30
オリンパス 2249.5 86 +12.39
中外薬 4340 110 +11.88
京セラ 7015 141 +10.16
キッコーマン 6480 250 +9.00
オムロン 8670 240 +8.64
資生堂 7754 239 +8.61
TDK 15000 230 +8.28
富士フイルム 7061 211 +7.60
NTTデータ 1675 41 +7.38
ヤマハ 6110 190 +6.84
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
大日住薬 1829 -6 -0.22
帝人 1786 -10 -0.07
ENEOS 465.5 -2 -0.07
出光興産 2631 -3 -0.04
シチズン時計 360 -1 -0.04
日本紙 1293 -1 -0.00
スカパーJ 487 -1 -0.00