23日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり63銘柄、値下がり156銘柄、変わらず6銘柄となった。
日経平均は反落。204.86円安の28983.31円(出来高概算4億8000万株)で前場の取引を終えている。
22日の米株式市場でNYダウは反落し、321ドル安となった。バイデン大統領が富裕層を対象としてキャピタルゲイン税率を現行の最大2倍に引き上げる案を検討していると報じられ、売りが加速した。また、東京市場では前日に決算発表した日本電産などで売りが先行したこともあり、本日の日経平均は249円安からスタートすると、朝方には一時28770.62円(417.55円安)まで下落。ただ、その後は主力株の押し目買いの動きに加え、本日の緊急事態宣言発出で悪影響が懸念されていた銘柄の買い戻しの動きも出て、日経平均はじりじりと下げ幅を縮める展開になった。
個別では、前述の日本電産が売買代金トップで7%を超える下落。今期業績見通しは堅調ながら市場予想を下回り、ネガティブ視されたようだ。同じく決算発表のディスコも売りが先行したが、前日終値近辺まで下げ渋る場面が見られた。足元の受注拡大への高評価とピークアウト懸念が交錯しているもよう。その他、売買代金上位ではソフトバンクG、レーザーテック、東エレクなどが軟調。また、日本電産とともにマネックスGなどが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、任天堂やソニーGはまずまずしっかり。JALが2%近く上昇しているほか、H.I.S.なども上げが目立つ。前期業績を上方修正したミズノは急伸し、KIMOTOなどが東証1部上昇率上位に顔を出している。
セクターでは、鉄鋼、機械、石油・石炭製品などが下落率上位。一方、空運業、陸運業、不動産業などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の54%、対して値上がり銘柄は41%となっている。
値下がり寄与トップは東京エレクトロンとなり1銘柄で日経平均を約32円押し下げた。同2位はファナックとなり、ソフトバンクグループ、アドバンテスト、エムスリーなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップはソニーグループとなり1銘柄で日経平均を約5円押し上げた。同2位は第一三共となり、資生堂、住友不動産、花王などがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28983.31(-204.86)
値上がり銘柄数 63(寄与度+39.31)
値下がり銘柄数 156(寄与度-244.17)
変わらず銘柄数 6
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソニー 11870 150 +5.40
第一三共 3075 39 +4.21
資生堂 7770 85 +3.06
住友不 3627 64 +2.30
花王 7193 57 +2.05
アサヒ 4604 44 +1.58
セコム 9097 39 +1.40
丸井G 2009 35 +1.26
三井不 2383 33.5 +1.21
ブリヂストン 4465 32 +1.15
塩野義 5708 32 +1.15
JR東海 15555 310 +1.12
コナミHD 6480 30 +1.08
キヤノン 2548 16 +0.86
ニチレイ 2820 43 +0.77
富士通 16440 210 +0.76
トレンド 5290 20 +0.72
アルプスアル 1306 19 +0.68
京成 3350 35 +0.63
味の素 2232 17 +0.61
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
東エレク 48700 -900 -32.41
ファナック 25795 -620 -22.33
ソフトバンクG 10035 -65 -14.04
アドバンテ 10240 -190 -13.68
エムスリー 8084 -148 -12.79
信越化 19010 -335 -12.06
リクルートHD 4967 -104 -11.24
KDDI 3332 -42 -9.07
ダイキン 21900 -250 -9.00
TDK 15020 -150 -5.40
中外薬 4341 -47 -5.08
日産化学 5790 -140 -5.04
トヨタ 8240 -128 -4.61
ファーストリテ 87700 -120 -4.32
テルモ 4102 -30 -4.32
コマツ 3148 -103 -3.71
オムロン 8630 -90 -3.24
エプソン 1872 -44 -3.17
富士フイルム 6980 -77 -2.77
スクリン 10190 -380 -2.74