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日本の緊急事態宣言はユルすぎる。タイでは日本料理店が闇営業で客ごと逮捕、路上飲みは全員拘束=栗原将

緊急事態宣言に不平不満を言う人がいます。でも、1年前にタイのバンコクでロックダウンを経験した私から見ると、日本の規制はユルすぎると言わざるを得ません。直近でも、タイにある日本料理店が夜間営業・酒販売の規制を無視したことで摘発を受け、店員と日本人9人を含む客が逮捕されています。(『海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』)

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ちょうど1年前、バンコクで経験したロックダウン生活

2020年の今頃はバンコクで生活していたのですが、ちょうど、コロナの感染拡大によって、さまざまな規制がなされていました。

こんな感じです。

<夜間外出禁止(22時~5時)>

要請ではなく命令なので、違反すると拘束されます。24時間営業のコンビニなどの店舗も閉鎖でした。

<アルコール飲料販売禁止>

販売禁止の前日、スーパーは大行列で、1時間待ちなどもザラでした。自宅で飲むのは大丈夫ですが、路上飲みは拘束されるリスクがありましたね。

<フィットネスジム、サウナ、プールの禁止>

サウナーの私には、これはかなりしんどかったですね。2ヶ月強、この状態でした。仕事もヒマだったので、毎日、朝と夕方、公道をランニングしていました。

<デパート・大規模店舗の閉鎖>

生活必需品を扱うスーパーから順次、開店していきましたが、入店にはスマホの登録かノートへの記入が必要でした。

<理容店、マッサージ店の閉鎖>

結局、2ヶ月ほど髪を切れず、困りましたね。

それでも、フランス等では外出自体の制限がありましたから、外に出られるだけでもありがたいと思っていました。

これ以外にも、娯楽施設とかムエタイ競技場などは閉鎖でした。県をまたぐ移動も禁止で、バスも出ていないから、パタヤ等に息抜きの観光もできず…。

あまりにヒマで何かしないと鬱みたいになるかもと思って、歴史小説とか、長編小説を毎日1冊ずつ読む生活をしていました。

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不便を感じない日本の緊急事態宣言

このような生活から1年後の現在、帰国して日本にいます。

緊急事態宣言が出されましたが、お酒は24時間コンビニで買えますし、温泉にも入れますし、個人的には、ほとんど不便は感じません。

飲食店や旅館が気の毒なので、テイクアウトを利用したり、温泉旅館に泊まったりして、少しでもお金を落とそうとは考えていますがね。

一部の人は、「禁酒法か」みたいにコメントしていますが、自分が知っている範囲では、フィリピンでは頻繁にリカーバン(アルコール販売禁止)をやっていますし、この是非は別として、ほとんど驚きはありません。

むしろ逆で、飲食店でアルコール販売禁止にしても、コンビニで買えて、公園にも入れるのだから、そりゃ、路上飲みが増えるわな……といったところですね。

でもこれも、私権制限はしない、権利が保証されている日本ならではということです。

もしワクチンがあまり効かない変異株が出てきたら、今の状況が来年以降も継続する可能性も見ておかないといけません。

そうなると、さすがに飲食店の多くは自力だけで生き残ることはできないでしょうね。

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image by:NORHAFIS MOHD AMIN / Shutterstock.com

海外投資とネットビジネスで海外移住、ハッピーライフ』(2021年4月25日号)より
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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9年間のタイ、フィリピンでの海外移住生活から帰国し、北海道暮らしをはじめた50歳男子が、久々の日本生活から感じることや、海外生活のメリット・デメリット、そして、地方暮らしの実際について独自目線で語っていきます。

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