28日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり123銘柄、値下がり94銘柄、変わらず8銘柄となった。
日経平均は反発。110.45円高の29102.34円(出来高概算5億5441万株)で前場の取引を終えている。
前日の米国株式市場では主要株価指数はまちまちの展開。4月の米消費者信頼感指数がパンデミック以前の水準を回復したことを受けて景気回復期待が改めて高まったが、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見や、バイデン米大統領の議会演説を明日に控えた警戒感から、主要株価指数はこう着感の強い動きとなった。本日の日経平均は続落して始まったが、前日に決算を発表した主力企業で良好な株価反応を示すものが多く見られたこともあり、間もなくプラスに転じると、その後は上げ幅を拡げる展開となった。
個別では、前日に決算を発表したところで、富士電機、新光電気工業、航空電子などが2ケタ台の急伸劇をみせたほか、ファナック、ZOZO、イビデン、アドバンテスト、フジクラなども決算を背景に大きく買われた。売買代金上位では、レーザーテック、任天堂、マネックスG、ソニーグループ、NTT、野村ホールディングス、エムスリーなどの上昇が目立っている。また、東証1部の上昇率上位には富士興産やホクシンなどがランクイン。
一方、決算が売り材料視されたアンリツ、トクヤマ、京セラなどが大幅に下落。売買代金上位では、ソフトバンクグループ、JR東海、前日に東証1部に新規上場したテスホールディングス、アンリツ、日本郵船などが下落している。東証1部の下落率上位には、さくらインターネット、日東製網などがランクインしている。
セクターでは、証券・商品先物取引業、その他製品、輸送用機器、電気機器、電気・ガス業などが上昇率上位となっている。一方、海運業、鉄鋼、陸運業、医薬品、空運業などが下落率上位に並んでいる。東証1部の値上がり銘柄は全体の41%、対して値下がり銘柄は52%となっている。
値上がり寄与トップはファナックとなり1銘柄で日経平均を約23円押し上げた。同2位はエムスリーとなり、ダイキン工業、ファーストリテ、東京エレクトロンなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップは京セラとなり1銘柄で日経平均を約30円押し下げた。同2位はソフトバンクグループとなり、第一三共、キッコーマン、TDKなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29102.34(+110.45)
値上がり銘柄数 123(寄与度+221.18)
値下がり銘柄数 94(寄与度-110.73)
変わらず銘柄数 8
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファナック 26060 645 +23.23
エムスリー 7790 266 +22.99
ダイキン 22685 540 +19.45
ファーストリテ 89860 520 +18.73
東エレク 49590 500 +18.01
ソニー 11865 415 +14.94
デンソー 7217 378 +13.61
アドバンテ 10620 140 +10.08
オリンパス 2275 38.5 +5.55
アステラス薬 1627 30 +5.40
リクルートHD 5023 43 +4.65
富士電機 5220 550 +3.96
バンナムHD 8205 109 +3.93
塩野義 5759 76 +2.74
日東電 9130 70 +2.52
トヨタ 8239 67 +2.41
電通G 3385 60 +2.16
KDDI 3327 9 +1.94
7&iHD 4520 53 +1.91
ヤマハ 6100 50 +1.80
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
京セラ 6755 -410 -29.53
ソフトバンクG 9937 -103 -22.26
第一三共 2820.5 -84.5 -9.13
キッコーマン 6730 -110 -3.96
TDK 15140 -90 -3.24
オムロン 8510 -80 -2.88
日立建 3185 -75 -2.70
中外薬 4181 -23 -2.48
セコム 9112 -68 -2.45
エーザイ 7206 -65 -2.34
JR東海 15515 -645 -2.32
コナミHD 6500 -60 -2.16
トクヤマ 2579 -215 -1.55
オークマ 5990 -200 -1.44
エプソン 1924 -19 -1.37
JPX 2623.5 -37.5 -1.35
京成 3390 -60 -1.08
日本ハム 4840 -55 -0.99
NTTデータ 1680 -5 -0.90
コムシスHD 3410 -25 -0.90