5月6日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり202銘柄、値下がり22銘柄、変わらず1銘柄となった。
日経平均は大幅反発。578.56円高の29391.19円(出来高概算7億7000万株)で前場の取引を終えている。
5日の米株式市場でNYダウは2週間半ぶりに過去最高値を更新した。日本の連休中、イエレン財務長官が景気過熱を防ぐため「やや金利上昇が必要」などと述べ、市場の動揺を誘う場面もあったが、その後発言を修正したことでインフレ加速や利上げへの警戒感が後退。予想を上回る企業決算や商品価格の上昇を受け、景気敏感株を中心に買いが入った。連休明けの東京市場ではこうした米株高が買い安心感につながり、日経平均は211円高からスタートすると、寄り付き後も上げ幅を拡大。前引けにかけて一時29430.22円(617.59円高)まで上昇した。
個別では、日経平均への寄与が大きいファーストリテやソフトバンクGが堅調なほか、トヨタ自や三菱UFJ、三井住友の上げが目立つ。東エレクは決算を受けて売りが先行するも、プラス圏に浮上してきた。三井物産が大幅続伸し、業績観測が報じられた日本製鉄や米子会社売却による特別利益計上を発表した川崎船は急伸。また、伯東などが東証1部上昇率上位に顔を出している。一方、ソニーGが続落し、任天堂も軟調。決算発表のレーザーテックは売り先行も下げ渋ってきた。また、KADOKAWAやMROは急落し、GameWithなどとともに東証1部下落率上位に顔を出している。
セクターでは、鉄鋼、パルプ・紙、海運業などが上昇率上位で、その他も全般堅調。下落したのは空運業のみだった。東証1部の値上がり銘柄は全体の84%、対して値下がり銘柄は14%となっている。
値上がり寄与トップはファーストリテとなり1銘柄で日経平均を約107円押し上げた。同2位はファナックとなり、ソフトバンクグループ、リクルートHD、ダイキンなどがつづいた。
一方、値下がり寄与トップはアドバンテストとなり1銘柄で日経平均を約10円押し下げた。同2位はネクソンとなり、ソニーグループ、楽天グループ、スクリンなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 29391.19(+578.56)
値上がり銘柄数 202(寄与度+607.47)
値下がり銘柄数 22(寄与度-28.91)
変わらず銘柄数 1
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 92690 2980 +107.31
ソフトバンクG 10060 175 +37.81
ファナック 26225 1050 +37.81
リクルートHD 5217 278 +30.03
ダイキン 22540 610 +21.97
京セラ 6876 239 +17.21
中外薬 4229 128 +13.83
オリンパス 2332.5 85 +12.24
信越化 18740 290 +10.44
KDDI 3350 44 +9.51
トヨタ 8382 255 +9.18
豊通商 4870 250 +9.00
アステラス薬 1686 45.5 +8.19
日産化学 5830 210 +7.56
キッコーマン 6910 200 +7.20
エムスリー 7657 80 +6.91
第一三共 2850 63 +6.81
テルモ 4178 46 +6.63
デンソー 7241 182 +6.55
ホンダ 3320 88 +6.34
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
アドバンテ 10240 -140 -10.08
ネクソン 3535 -90 -6.48
ソニー 10835 -65 -2.34
楽天 1345 -44 -1.58
スクリン 10260 -200 -1.44
キヤノン 2587 -16 -0.86
花王 6983 -24 -0.86
富士フイルム 7065 -22 -0.79
コナミHD 6500 -20 -0.72
富士通 17210 -195 -0.70
サイバー 2226 -22 -0.63
京成 3375 -35 -0.63
TDK 14840 -10 -0.36
SUMCO 2742 -90 -0.32
コニカミノルタ 610 -8 -0.29
ZHD 490.2 -14.8 -0.21
アルプスアル 1319 -5 -0.18
AGC 4960 -20 -0.14
NEC 6330 -30 -0.11
トクヤマ 2459 -11 -0.08