10日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり188銘柄、値下がり35銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は3日続伸。245.87円高の29603.69円（出来高概算5億6464万株）で前場の取引を終えている。前週末の米国株式市場でNYダウは史上最高値を更新。4月の雇用統計では市場予想に反して、雇用者数の伸びが予想を大幅に下回ったため回復期待が後退し、寄り付き後、下落。ただ、連邦準備制度理事会（FRB）が早期に金融緩和を縮小するとの警戒感が後退し、上昇に転じると、引けにかけては、金融緩和の長期化を期待した買いが一段と上げ幅を拡大した。この米株高の流れを受けて週明けの日経平均は19円高で始まると、そのまま上げ幅を一気に拡大し、前場中頃には高値では29685.41円と前営業日比300円超高と上値を伸ばした。その後も失速することなく、高値圏での推移を続けた。
値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位はエムスリーとなり、2銘柄で日経平均を約55円押し上げた。また、日経平均構成銘柄の上昇率トップはリコーで6.70％高、同2位はJFEで6.59％高だった。リコーは、先週末に21年3月期の決算を発表、営業損益は454億円の赤字に。ただ、内容としては順調な収益改善を示すものであり、22年3月期の500億円の黒字転換見通しも相まって買い安心感に繋がった。また、本日はJFEを含め、鉄鋼株が全般買われており、業種別の上昇率トップとなっている。
一方、値下がり寄与トップはファーストリテ、同2位はアドバンテとなり、2銘柄で日経平均を約105円押し下げた。また、日経平均構成銘柄の下落率トップはDeNAで9.72％安、同2位はファーストリテで3.03％安だった。DeNAは、22年3月期業績計画は非公表だが、営業減益となる見通しが示されていることが嫌気された格好。
*11:30現在
日経平均株価 29603.69(+245.87)
値上がり銘柄数 188(寄与度+370.04)
値下がり銘柄数 35(寄与度-124.17)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 10175 175 +37.81
エムスリー 7445 199 +17.20
ダイキン 23065 475 +17.11
第一三共 2953.5 138 +14.91
東エレク 50320 410 +14.76
ソニー 10880 410 +14.76
テルモ 4229 90 +12.96
KDDI 3437 58 +12.53
ヤマハ 6240 290 +10.44
アステラス薬 1733 48 +8.64
京セラ 6874 116 +8.35
ファナック 26715 215 +7.74
NTTデータ 1758 39 +7.02
富士フイルム 7266 181 +6.52
コナミHD 6710 170 +6.12
デンソー 7249 161 +5.80
トヨタ 8518 154 +5.55
TDK 14800 140 +5.04
ミネベアミツミ 2900 133 +4.79
ホンダ 3425 65 +4.68
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ファーストリテ 89320 -2790 -100.47
アドバンテ 10250 -60 -4.32
7&iHD 4752 -107 -3.85
資生堂 7903 -92 -3.31
DeNA 2108 -227 -2.45
TOTO 5780 -100 -1.80
スズキ 4300 -40 -1.44
アサヒ 4759 -29 -1.04
スクリン 10490 -120 -0.86
JPX 2656.5 -23 -0.83
三菱商 3010 -21 -0.76
アルプスアル 1289 -15 -0.54
日立 5412 -57 -0.41
安川電 5210 -10 -0.36
住友商 1551 -9.5 -0.34
SUMCO 2657 -65 -0.23
キリンHD 2080.5 -6 -0.22
大和証G 627.6 -3.5 -0.13
サッポロHD 2260 -15 -0.11
Jフロント 1050 -5 -0.09