11日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり15銘柄、値下がり208銘柄、変わらず2銘柄となった。
日経平均は4日ぶり大幅反落。812.39円安の28705.95円(出来高概算6億2000万株)で前場の取引を終えている。
週明け10日の米株式市場でNYダウは6日ぶりに反落し、34ドル安となった。4月雇用統計を受けた金融緩和の長期化観測、それに景気回復への期待から景気敏感株の買いが続き、300ドル超上昇する場面もあった。しかし、インフレ加速懸念や長期金利の上昇で主力ハイテク株の売りがかさみ、ナスダック総合指数は2.6%の下落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.7%の大幅下落となった。本日の日経平均はこうした流れを嫌気して279円安からスタートすると、寄り付き後も下げ幅を拡大。前引け直前には28693.26円(825.08円安)まで下落する場面があり、取引時間中としては4月21日以来の安値を付けた。
個別では、売買代金トップのソフトバンクGが5%超下落しているほか、東エレク、ソニーG、レーザーテックといった値がさ株の軟調ぶりが目立つ。ファーストリテやトヨタ自もさえない。決算発表銘柄ではパナソニックが6%を超える下落となり、住友鉱やヤマハも大きく下落。また、ホクシンなどが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、任天堂が小高く、日本製鉄は5日続伸。前日、決算発表後に売られた郵船は反発している。引け後の決算発表銘柄では味の素、グリーなどが大きく上昇し、日ケミコンやLITALICOは東証1部上昇率上位に顔を出している。
セクターでは、精密機器、非鉄金属、ガラス・土石製品などが下落率上位で、その他も全般軟調。海運業のみ小幅に上昇した。東証1部の値下がり銘柄は全体の81%、対して値上がり銘柄は15%となっている。
値下がり与トップはソフトバンクグループとなり1銘柄で日経平均を約127円押し下げた。同2位は東京エレクトロンとなり、アドバンテスト、ファナック、ファーストリテイリングなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは味の素となり1銘柄で日経平均を約4円押し上げた。同2位はリコーとなり、KDDI、住友重機械工業、NTTなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 28705.95(-812.39)
値上がり銘柄数 15(寄与度+7.91)
値下がり銘柄数 208(寄与度-820.30)
変わらず銘柄数 2
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
味の素 2432 109.5 +3.94
リコー 1262 30 +1.08
KDDI 3445 5 +1.08
住友重 3360 110 +0.79
NTT 2882 28 +0.40
大ガス 2172 20 +0.14
郵船 4450 35 +0.13
東洋紡 1476 23 +0.08
日本製鉄 2300 19 +0.07
マルハニチロ 2678 16 +0.06
日本紙 1459 13 +0.05
塩野義 5798 1 +0.04
中部電 1369 6.5 +0.02
商船三井 4685 5 +0.02
板硝子 774 3 +0.01
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 9582 -588 -127.05
東エレク 48070 -1990 -71.66
アドバンテ 9720 -480 -34.57
ファーストリテ 86730 -930 -33.49
ファナック 25650 -930 -33.49
TDK 13940 -880 -31.69
ダイキン 22345 -770 -27.73
エムスリー 7203 -259 -22.38
テルモ 4093 -148 -21.32
信越化 18040 -535 -19.27
リクルートHD 5100 -157 -16.96
第一三共 2790 -132.5 -14.31
オリンパス 2185 -94 -13.54
ヤマハ 5930 -360 -12.96
バンナムHD 7773 -318 -11.45
京セラ 6746 -155 -11.16
日東電 8720 -310 -11.16
ソニー 10480 -300 -10.80
コナミHD 6470 -270 -9.72
オムロン 8260 -270 -9.72