13日前引け時点の日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がり103銘柄、値下がり115銘柄、変わらず7銘柄となった。
日経平均は大幅に3日続落。518.78円安の27628.73円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えている。
12日の米株式市場でNYダウは大幅に3日続落し、681ドル安となった。4月の消費者物価指数が前年同月比4.2%の上昇と市場予想(3.6%上昇)を大きく上回り、長期金利が一時1.7%台まで上昇。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数が2.7%の下落となったほか、幅広い銘柄に売りが波及した。「恐怖指数」とされる米株の変動性指数(VIX)は27.59(+5.75)に上昇。本日の日経平均はこうした流れを引き継いで218円安からスタートすると、寄り付き後も下げ幅を広げ、前引けにかけて27534.39円(613.12円安)まで下落する場面があった。
個別では、売買代金トップのソフトバンクGが7%を超える下落。前期の純利益は国内企業として過去最高を記録したが、米ハイテク株安が売り材料視されているようだ。ファーストリテ、東エレク、レーザーテックといったその他の値がさ株も下げが目立つ。トヨタ自は前日の取引時間中に発表した決算や自社株買いが評価され、相対的に底堅いがマイナス圏で推移。NECは決算を受けて急落し、ネクソンなどが東証1部下落率上位に顔を出している。一方、三菱UFJや三井住友、日本製鉄といった景気敏感系バリュー(割安)株の一角が堅調。米アクティビスト(物言う株主)ファンドの株式大量保有が明らかになった7&iHD、決算発表の丸井Gは揃って6%を超える上昇となっている。
セクターでは、情報・通信業、精密機器、その他製品などが下落率上位。一方、その他金融業、銀行業、食料品などが上昇率上位だった。東証1部の値下がり銘柄は全体の57%、対して値上がり銘柄は38%となっている。
値下がり与トップはソフトバンクグループとなり1銘柄で日経平均を約143円押し下げた。同2位はファーストリテイリングとなり、東京エレクトロン、アドバンテスト、ネクソンなどがつづいた。
一方、値上がり寄与トップは7&IーHDとなり1銘柄で日経平均を約10円押し上げた。同2位はデンソーとなり、丸井グループ、KDDI、アサヒグループなどがつづいた。
*11:30現在
日経平均株価 27628.73(-518.78)
値上がり銘柄数 103(寄与度+75.69)
値下がり銘柄数 115(寄与度-594.47)
変わらず銘柄数 7
○値上がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
7&iHD 4872 280 +10.08
デンソー 7173 127 +4.57
丸井G 1991 117 +4.21
KDDI 3394 18 +3.89
アサヒ 4845 94 +3.39
花王 6775 94 +3.39
キリンHD 2143 84.5 +3.04
ダイキン 21000 65 +2.34
ホンダ 3318 32 +2.30
ヤマハ 6100 60 +2.16
コマツ 3277 50 +1.80
シャープ 1902 49 +1.76
大日住薬 1960 47 +1.69
アマダ 1162 44 +1.58
アステラス薬 1672 8.5 +1.53
静岡銀 892 38 +1.37
旭化成 1186 31 +1.12
コムシスHD 3455 30 +1.08
日立建 3495 30 +1.08
武田 3719 29 +1.04
○値下がり上位銘柄
コード 銘柄 直近価格 前日比 寄与度
ソフトバンクG 8520 -660 -142.61
ファーストリテ 84200 -2850 -102.63
東エレク 44450 -2030 -73.10
アドバンテ 8820 -530 -38.17
ネクソン 2756 -499 -35.94
テルモ 3856 -171 -24.63
エムスリー 7010 -206 -17.80
TDK 13530 -320 -11.52
バンナムHD 7628 -256 -9.22
オリンパス 2080 -59 -8.50
リクルートHD 4904 -75 -8.10
ソニー 10115 -185 -6.66
NTTデータ 1651 -32 -5.76
エーザイ 6782 -160 -5.76
太陽誘電 4450 -155 -5.58
中外薬 3940 -47 -5.08
日揮HD 1098 -130 -4.68
富士フイルム 6887 -130 -4.68
ファナック 24585 -130 -4.68
塩野義 5721 -122 -4.39